モバイルバッテリーのパススルー充電はホント便利、けど要注意な点も…
“モバ充” “モバブ” などの略語で呼ばれることも多い「モバイルバッテリー」。スマートフォンのAI対応が進むなどデジタルガジェットの電力消費量は嵩む一方、モバイルバッテリーを携帯して、いざというときの電力不足に備えたいものです。
そのモバイルバッテリーを選ぶ基準のひとつが、「パススルー充電」。ACアダプタに接続して充電しているとき、並行して別のデジタルガジェットに給電する、蓄電池でありながら充電器としての役割をこなす機能です。USB-ACアダプタが1つしかなくてもモバイルバッテリーとスマートフォンを一緒に充電できるため、配線がスマートになり、充電忘れの防止にも役立ちます。
しかし、パススルー充電対応には注意すべき点も...。実際に使用する際には、以下の点に留意しましょう。
ひとつは、発熱量が増えること。パススルー充電は充電と給電を並行して行う分、発熱量が大きくなるため、パススルー充電非対応のモバイルバッテリーより慎重な扱いが必要になります。火災事故の防止やバッテリー劣化を遅らせるためにも、一定の温度を超えないよう出力を自動調整する過熱防止機能が装備されていると安心です。
もうひとつは、トータルでの充電に要する時間の増加です。モバイルバッテリーのパススルー充電機能は、デバイスへの給電を優先し、そのデバイスの充電を完了してからモバイルバッテリーの充電を行う仕様が一般的で、個別に充電するより時間がかかりがちです。急いでいる場合には、モバイルバッテリーとスマートフォンそれぞれに電源を確保して充電したほうがいいでしょう。
