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【第34回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

菅田将暉×有村架純!坂元裕二脚本で描く終電後に恋に落ちた2人の忘れられない5年間

公開日 2022/10/28 06:30 ミヤザキタケル
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サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2021年公開の『花束みたいな恋をした』をご紹介します!

『花束みたいな恋をした』(2021年・日本)
(配信:Netflix / U-NEXT / hulu /dTV /等)

©2021「花束みたいな恋をした」製作委員会

『花束みたいな恋をした』Blu-ray&DVD発売中! 価格:豪華版Blu-ray(2枚組):7,480円(税込) 豪華版DVD(2枚組):6,380円(税込) 通常版DVD:4,180円(税込) 発売元:TBSスパークル 販売元:TCエンタテインメント ©2021「花束みたいな恋をした」製作委員会

「最高の離婚」「初恋の悪魔」などで知られる坂元裕二のオリジナル脚本を、菅田将暉×有村架純の主演で映画化。東京・明大前駅で終電を逃し、偶然巡り会った大学生の麦(菅田将暉)と絹(有村架純)。本や音楽などの趣味が重なり意気投合した二人はたちまち恋に落ち同棲生活を始めるも、麦の就職を機にすれ違いが生じていき…。

©2021「花束みたいな恋をした」製作委員会

ある男女の出会いと別れ、その5年にわたる歳月を描く本作には、誰もが通るであろう若かりし日々の恋愛模様が痛い程に詰まっている。そう、「恋愛あるある映画」と言っても過言ではないだろう。社会へ出れば、身を置く環境や状況が変われば、自ずと価値観や重きを置くものも変わっていく。それ自体は悪いことではないが、その変化を分かち合うことのできない相手とは、次第に道は違えていく。それでもなお同じ道を歩むのなら、それ相応の努力が互いに必要になってくる。

©2021「花束みたいな恋をした」製作委員会

学生から社会人へとシフトしていく麦と絹の恋愛模様、その過程に在りし日の自分を重ね、過ぎ去った時間、決して戻ることのない日々、心の奥底に閉まってあった記憶の数々が次々と呼び起こされ胸締め付けられる。とは言え、過去を尊び、今この瞬間を大切にしようと思える恋愛映画です。

©2021「花束みたいな恋をした」製作委員会
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

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