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【連載】ガジェットTIPS

覚えておいて損なし、光デジタルケーブルは「コア」で選ぼう

公開日 2022/06/18 06:30 海上忍
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テレビとオーディオ機器、パソコンとオーディオ機器など、デジタル機器間で音声信号をやり取りするときに使う「光デジタルケーブル」。もちろん、光デジタル端子を装備した機器でなければ利用できませんが、アナログ信号に比べ劣化や減衰が圧倒的に少ないメリットがあります。

その光デジタルケーブル、光ファイバーに採用されている「コア(芯線)」の違いにより分類できます。コア素材に何が採用されているかによって、音質や使い勝手が変わってくるのです。

光デジタルケーブルの一例(画像は富士パーツ「FVC-9000 シリーズ」)

高級品に分類されるのは、「石英」や「水晶」、「グラスファイバー」などと呼ばれる二酸化ケイ素を主材料としたコア。不純物の少ない石英を使うことにより、クリアな音を実現するとされています。それだけに価格も高く、高級オーディオ機向けといえます。折り曲げやねじれに弱く、配線に神経を使うことも要注意です。

普及品に分類されるプラスチック光ファイバー(APF)コアは、石英/グラスファイバーコアに比べ伝送損失が大きいとされていますが、柔軟性が高く耐久性にも優れ、取り回しのよさでは上回ります。壁に近づけて設置したテレビの音声出力に使う場合など、強く曲げる配線で重宝します、

コア素材の違い以外にも「長さ」が重要。ケーブルが長いほど伝送損失が増えエラーの発生確率が高まります。長すぎず短すぎず無理に折り曲げる必要がない、機器間をつなぐのにちょうどいい長さのケーブルを選びましょう。

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