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【連載】ガジェットTIPS

スマホの電波状況が悪い、それってケーブルを繋いでいるのが原因かも?

2022/05/23 海上忍
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モバイル回線はスマートフォンの生命線。受信感度が低ければ通信速度は低下し、場合によっては通信が寸断されます。だからできるだけベストな受信環境を整えたいものですが、よかれと思った工夫が仇になるかもしれませんよ。

その仇になるかもしれない工夫とは「(充電・通信用)USBケーブル」。かつて販売されていたラジオ/テレビチューナー内蔵の携帯電話は、挿し込んだイヤホンケーブルがアンテナとしての機能を果たすものがあり、その感覚でいくと受信感度が高くなりそうなものですが、ケーブルの発する放射ノイズにより悪影響をこうむる可能性があるのです。

スマホの充電、電波には悪影響かも

USBなど高速・大容量のデータ伝送インターフェイスには、差動信号によるシリアル伝送方式が使われています。差動信号のわずかな位相ズレや伝送タイミングのズレは、コモンモードノイズ発生の原因となり、それがスマートフォンの内蔵アンテナに干渉し通信品質を低下させるかもしれないのです。

だからほとんどのスマートフォンには、適切な位置にコモンモードノイズを低減させる部品(コモンモードフィルタ)が配置されていますが、そもそもUSBケーブルをつながなければノイズ発生要因は減少するはず。ほんのわずかでもいいからスマートフォンの受信感度を高めたいときには、特につないでおく必要のないケーブルは外したほうがいいかもしれませんよ。

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