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【連載】ガジェットTIPS

音の良いスマホ選びは「THD+N」にも注目!

2022/05/11 海上忍
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スマートフォン選びの基準といえば、デザイン、カメラ、ディスプレイサイズ...いろいろありますが、「音質」を挙げる人も少なくないはず。最近はワイヤレスイヤホンの利用者が増えたものの、こだわりの有線イヤホンでハイレゾ再生を、というユーザにとってスマートフォンのハードウェア特性は重要なファクターです。

スマートフォンの音質を決める要素としては、搭載されたSoCの性能、対応するファイルフォーマットなどいくつかありますが、「THD+N」も見逃せません。この「全高調波歪み+ノイズ」(Total Harmonic Distortion Plus Noise)と呼ばれるオーディオ特性は、音質と深い相関関係があり、アナログオーディオ出力の良し悪しが大きく左右されます。一般的には値が小さいほど、音の歪みが小さく高音質とされています。

音質を決める要素として「THD+N」にも注目

逆にいえば、スマートフォンのTHD+N改善は音質向上にプラスに作用するといえます。その具体策のひとつがノイズ対策部品の選定です。スマートフォン内部のEMI除去フィルタに何を採用しているかによって、THD+Nが変化するのです。

音質を重視しているとはいえないスマートフォンでは、静電気放電(ESD)や音声回路周りのノイズ対策にチップビーズ(フェライトビーズ)を使用することが一般的ですが、部品によっては歪みが発生しやすく、THD+Nに悪影響をおよぼしやすいとされています。エンドユーザーレベルで調査することは困難ですが、ノイズ対策としてより音質重視のノイズフィルタを採用していれば、そのスマートフォンは音質的に有利と考えられます。

内蔵スピーカーの音質という点では、搭載されている小型D級(クラスD)アンプICの性能も大きく影響します。ピーク時の音の大きさを高めたアンプICを使用していれば、ダイナミックレンジが広がり、ノイズも低減できるというしくみです。ただし、D級アンプは高速スイッチングに伴い発生するノイズが、内部アンテナに干渉し受信感度の劣化を引き起こしかねないため、ノイズ発生源としての対策も重要になります。

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