【連載】ガジェットTIPS

六角星型の「トルクスドライバー」、穴が空いている意味は?

  • Twitter
  • FaceBook
海上忍
2021年10月11日
デジタルガジェットでときどき見かける六角星型のねじ、「トルクスねじ」。綴りは「TORX」、1960年代にアメリカのテキストロン・カムカー社が開発したもので、メジャーなところではMacなどApple製品に採用されています。構造に関する特許はすでに失効していますが、商標は2021年現在も有効なため、「ヘクサロビュラ」や「ヘックスローブ」とも呼ばれます。

特長は接触面の大きさです。力が効率的に中心部へと伝わるため押し付けるように回す必要がなく、工具の先端がネジ穴から外れるカムアウト現象も生じにくくなっています。工具でねじを “なめて” しまうことが少なく、プラスやマイナスのねじに比べ耐久性に優れています。

トルクスドライバー、なぜ穴が空いている/空いていないものがある?

種類は大きく2種類、ねじ頭が凹状で使用するドライバーが凸状の「T型」と、反対にねじ頭が凸状でドライバーが凹状の「E型」があります。T型はデジタルガジェットなど広範囲に利用されていますが、E型は自動車やオートバイなど限定的です。

ところで、先端に穴が空いたトルクスドライバーを見かけたことはありますか? 揚げ菓子のチュロスを連想させるその形、一体なぜ...。

それは、タンパープルーフに対応するトルクスねじ(セキュリティーねじ)に対応するため。うっかり触れると危険な部分、消費者にイジってほしくない部分にタンパープルーフ(突起)を設けたトルクスねじを使うことで、“いたずら”を防止しようというわけです。中央に穴が空いているぶん強度は落ちるものの、初めてトルクスドライバーを購入するなら無難な選択かもしれません。

関連記事