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【連載】ガジェットTIPS

電子書籍にはやっぱり「電子ブックリーダー」が良い?

2021/09/09 海上忍
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長引くコロナ禍、おうち時間をどう使うかは誰しも悩むところ。映画やドラマもいいけれど、楽しみかたの柔軟性でいえば「読書」です。音楽を聴きながら読むもよし、寝そべりながら眺めるもよし。電子版であれば思い立ったら即購入、スマートフォンでも読めてしまいます。2020年度の本邦出版市場において、電子出版市場が前年比28.0%増加したのも納得ですね(公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所調べ)。

その「電子書籍」、本格的に付き合うなら専用ハードウェア(電子ブックリーダー)がお勧めです。スマートフォン/タブレットのディスプレイは光が読者の目に直接飛び込むため、長時間見続けると目が疲れてしまいます。一方の電子ブックリーダーは、読者側からディスプレイ方向へ光が当たるフロントライト方式を採用した製品も多く、読み疲れを抑えることができます。

電子書籍リーダーの定番モデル、Amazon「Kindle Paperwhite」

表示方式も大切なポイント。スマートフォンやタブレットのディスプレイは、ほとんどが液晶か有機ELですが、電子ブックリーダーには「電子ペーパー」を採用する機種が多数存在します。電子ペーパーは見た目の質感が紙の本に近く、バックライトを使わないため目が疲れにくい特長があります。

電子ペーパーが電力を消費するのは、画面が切り替わるときだけなので、超低消費電力です。最近ではカラー対応電子ペーパーを採用した機種も登場し始め、多色刷りの電子書籍も楽しめるようになってきました。色再現性が低いなど課題が残るものの、目の疲れにくさなど電子ペーパーとしての特長はしっかり備えています。

カラー対応電子ペーパーを採用した「BOOX Nova3 Color」

Google Playなどアプリストアに対応しているかどうかも重要です。電子書籍店舗ごとに品揃えの差が存在しますから、アプリの追加で新しい店舗に対応できることは大きなメリット。自分が読みたい本を読めるのかどうか、その点を慎重に見極めて電子ブックリーダーを選びましょう。

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