【連載】ガジェットTIPS

Wi-Fiが混雑した場所でもスマートウォッチが影響を受けにくい理由

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海上忍
2021年04月12日
スマートウォッチの利用者が増えています。特にここ日本では、FeliCaチップ搭載・おサイフケータイ対応のモデルが人気。キャッシュレス化が急速に進む状況もあり、腕を決済端末にかざすだけで支払いできる簡便さが受けているのでしょう。

スマートウォッチの利用者が増えています(画像はApple Watch Series 6)

そのスマートウォッチ、Wi-Fiが混雑した場所でもペアのスマートフォンとつながりにくい、通知がとどかない、という話はあまり耳にしません。モバイル回線(LTE)での通信に対応したモデルは別として、近くのスマートフォンと通信することで命令を受信したり測定したデータを送信したりすることがスマートウォッチの重要な役割ですから、ひんぱんにワイヤレス通信を行っているはずですが...。

スマートウォッチとスマートフォンの間の通信が安定している理由のひとつは、BLE(Bluetooth Low Energey)のチャンネル割り当てにあります。2.4GHzのWi-FiではCh1とCh6、Ch11の利用が推奨されていますが、同じ2.4GHz帯を利用するBLEは、そのいずれにも重ならないようアドバタイジングチャンネル(デバイスの発見と接続に使用されるチャンネル、通常のデータ通信には使われない)を割り当てているのです。

チャンネルのイメージ

かんたんにいえば、BLEは「同じ2.4GHz帯を利用するワイヤレスデバイスが近くにあることを前提に設計されているため混信しにくい」通信規格ですから、スマートフォンとのひんぱんな通信が必要なスマートウォッチと好相性です。BLEの最新バージョンにあたるBluetooth 5では、アドバタイジングチャンネルの利用が効率化されているので、最新のスマートウォッチはより接続が安定している、と考えてよさそうです。

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