HOME > レビュー > 乾電池が液漏れ、どうするべき?

【連載】ガジェットTIPS

乾電池が液漏れ、どうするべき?

公開日 2021/03/27 07:00 海上忍
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
しばらく放置していた乾電池をふと見たら、極端子近くに白い粉末状のカピカピが。いわゆる「液漏れ」です。乾電池は諦めるとして、これ、触っていいものでしょうか?

いいえ、液漏れを起こした部分に触れてはいけません。とにかく直接指で触れないようビニール手袋を着けるなどして、乾電池の種類を確認のうえ適切な方法で処分しましょう。

乾電池の液漏れは、内部の化学反応により生じた水素ガスを逃がす構造により発生します。そのとき、一緒に電解液も漏れ出し乾燥した結果、白い粉末になるというわけです。ガスが一定量以上発生すると破裂の危険があるため、それを回避すべく “安全弁” を開いた結果によるものと考えればいいでしょう。

とにかく直接指で触れないようビニール手袋を着けるなどしましょう

電解液の成分は、乾電池の種類によって異なります。アルカリ乾電池の電解液の主成分は水酸化カリウムで、強アルカリ性で強い腐食性があります。漏れ出た液に直接触れると、化学やけどを起こすなどの事故につながりかねません。もし皮膚に付いてしまった場合、水道水で完全に洗い流しましょう。乾燥して白い粉末になっても有害であることに変わりなく、触れることは厳禁です。

マンガン電池の電解液は、塩化亜鉛を主成分とする弱酸性の液体です。こちらはアルカリ電池の電解液ほど激しくないものの、やはり腐食性があるため、皮膚に付いた場合は丁寧に洗い流します。

液漏れを起こした乾電池は、使用してはいけません。金属と接触したとき反応しないようプラス極・マイナス極両方に絶縁用のセロハンテープをしっかり貼り付け、自治体の定める分別方法に従い処分しましょう。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE