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【連載】ガジェットTIPS

「WQHD」って何? ディスプレイの略語をサクッと解説

2020/10/29 海上忍
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PC/ゲーム用ディスプレイを選ぶとき困るのが「略語」。製品のスペックについて言っているのだろうけれど、いきなり「WQHD」といわれたって...そもそも「HD」が何を指すのかよくわからない、などというつぶやきを店頭で耳にしたことがあります。なるほど、すっきりわかるよう解説してみましょう。

まず、出発点となる略語が「HD」。これはHigh Definitionの略で、ディスプレイについていう場合、かつての標準(SD=Standard Definition、720×480画素)に比べ高精細な解像度を指します。画素数は1,280×720/約92万画素で画面の横縦比率(アスペクト比)は16:9、これを1,920×1,080に精細化した「FHD(フルHD)」とともに、現在ディスプレイを語るときの必須略語となっています。

ディスプレイの略語の意味とは…?

QHDは「Quad HD」の略でHDの画素数を4倍(Q=Quad)、すなわち横縦2倍にした2,560×1,440/約368万画素で構成されます。「WQHD」のWはQHDに比べワイド(W=Wide)というわけではなく、PCやゲーム機用のディスプレイとしては横長という意味合いで用いられ、WQHDとQHDが指す解像度・アスペクト比は同じです。

一方、PC/ゲーム用ディスプレイには解像度の基準になる略語として「VGA(Video Graphics Array)」も存在します。かつてDOS/Vパソコンで一般化した640×480画素の画面モードのことで、XGA(eXtended Graphics Array、1,024×768)、QXGA(Quad XGA、2,048×1,536)などとアスペクト比4:3に基づき高解像度化が進められてきました。

ただし、画素数2,560×1,600/アスペクト比8:5の「WQXGA」など、近年ではアスペクト比が4:3ではない基準も増えています。HDに由来する略語も、UWQHD(Ultra-Wide QHD、3,440×1,440)のように、16:9から大きく外れたものが少なくありません。

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