【連載】ガジェットTIPS

有線イヤホンはバッテリーがないのにどうして動くの?

海上 忍
2019年08月14日
Bluetoothイヤホンには、小さいながらもバッテリーが必ず内蔵されています。そのバッテリーを利用して信号を受信/増幅し、振動板を駆動することで音を出すのです。イヤホンといえど電化製品、適切な電圧と電流がないことには動作しませんから当然です。

しかし、有線イヤホンにはバッテリーが見当たりません。ノイズキャンセリング機能を備えたイヤホンなど特殊な機能を持つ製品は例外として、プラグをスマートフォンやポータブルオーディオプレイヤーのジャックに差し込めば音が出ます。電源用のケーブルを別に手配する必要がないのは、一般常識の範ちゅうと言っていいでしょう。では、そのとき振動板を動かすために必要な電力をどう手配しているのでしょう?

有線イヤホンにはバッテリーが見当たりませんが...

答えはかんたん、有線イヤホンはプラグ経由で電力供給を受けています。供給可能な電力は機器によって異なりますが、スマートフォンやポータブルオーディオプレイヤーといった小型機器を例にすると、10mW以下であることが一般的です。それら機器のイヤホンジャックに接続しているかぎり、イヤホンの小さな振動板を駆動する程度の電力を調達できるということです。

駆動できる機器はイヤホンに限りません。イヤホンジャックに挿して使うタイプのマイクがありますし、変わったところでは気温や湿度を測定する機器(データはスマートフォンアプリから取り出す)も販売されています。取り出せる電力はオーディオ信号に重畳されている微弱なもの(イヤホンを駆動する電力とは別扱いです)で活用範囲は限られますが、イヤホンジャックならではの使いかたということは確かでしょう。

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