【連載】ガジェットTIPS

オーディオにも「2020年問題」がある?

海上忍
2019年07月10日
世にいう「2020年問題」とは、日本に今後起こりうる諸問題を漠然と言い表した造語です。確かに、少子高齢化など悩ましい問題が山積みですし、その年には東京オリンピックも開催されます。しかし、オーディオ分野は関係ないだろうと楽観的に考えていませんか? 実は、オーディオ分野にも2020年問題があるのです。

それは、「Flash(フラッシュ)」のサポート終了です。開発元のAdobe(アドビ)は2020年末までにFlash Player(Flashコンテンツを再生するアプリ)の更新および配布を終了することを発表しており、以降は安全にFlashコンテンツを利用することが難しくなります。

2020年末までにFlash Playerの更新および配布終了すが発表されています

Adobe社が開発したこの技術は、音声や動画/アニメーションなどをWEBブラウザで扱うためのもので、おもにパソコンで利用されてきました。動きのあるWEBサイトに必須の技術とされ、パソコン用WEBブラウザの大半でサポートされていたほか、携帯電話やデジタルフォトフレームでの採用実績もあります。

オーディオ分野でFlashが関係するのは、インターネットラジオ/ストリーミング放送です。パソコン/スマートフォンでFlash Playerが動作しなくなれば、Flash方式の音声放送は受信できなくなります。Google ChromeやMozillaなどWEBブラウザの開発元も、順次Flash Playerのサポートを終了していく方針を表明しています。

ただし、「radiko」や「らじる★らじる」といったインターネットラジオサービスは、すでにHTML5など他の配信技術への移行を完了しています。テレビやオーディオ機器のインターネットラジオ機能も、ほとんどはHTML5ベースですから、その意味では恐れる必要はありません。

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