【連載】ガジェットTIPS

大半のBluetoothイヤホンにノイズキャンセリング機能が搭載されている!?

海上忍
2019年07月09日
大半のBluetoothイヤホンにノイズキャンセリング機能が搭載されているというウワサ...それは、音声通話用の技術のことではないでしょうか? そのBluetoothイヤホンの説明書やパッケージに「cVc」と書かれていれば、間違いありません。

cVc(Clear Voice Capture)は、音声通話時に自分の声を明瞭化することを主目的としたクアルコムのソフトウェア技術です。入力した信号からある種の音声信号を分離し、除去することで目的の音声信号を聞き取りやすくします。たとえば、風切り音やロードノイズなど環境雑音の多い環境でも、通話相手にクリアな自分の声を伝えることができます。

「アクティブノイズキャンセリング」という記述の有無をチェックしましょう

そのため、cVcは「アクティブノイズキャンセリング」などオーディオリスニング用の機能と分けて考える必要があります。アクティブノイズキャンセリングは、小型マイクで集音した音と逆位相の音をぶつけることで環境雑音を取り除く機能のことで、cVcとは仕組みも対象とする音声信号も大きく異なります。cVcにノイズ低減機能があることは確かですが、オーディオリスニングと直接の関係はなく、両者を混同してはいけません。

cVcはBluetoothオーディオチップに組み込まれる形で利用されることが多く、実際クアルコム製チップを搭載したBluetoothヘッドセットや(音声通話に対応する)Bluetoothイヤホン/ヘッドホンの多くがcVc対応です。クアルコム製チップを採用する製品はとても多いため、大半のBluetoothイヤホンにオーディオリスニング用ノイズキャンセリング機能が搭載されている、という誤解が生じてしまったのでしょう。オーディオ用のノイズキャンセリング機能を必要とする場合は、「アクティブノイズキャンセリング」という記述の有無をチェックしましょう。

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