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【連載】ガジェットTIPS

知っておきたい! Bluetooth「マルチペアリング」と「マルチポイント」の違い

2019/04/15 海上忍
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マルチペアリング対応のBluetoohイヤホンは「2台同時接続」できるの? という質問を受けましたが、質問内容自体に違和感が。ひょっとすると、マルチペアリングとマルチポイントの意味を取り違えているのでは……この機会に、マルチペアリングなどBluetooth関連用語を整理してみましょう。

通常、Bluetooth機器は2台1組で利用します。このとき、通信の安全を確保するために相互に登録作業を行いますが、それを「ペアリング」と呼びます。ペアリングを行い、共通のプロファイルにより1対1の関係で利用することが、オーディオ機器やマウス/キーボードなどBluetooth機器(Bluetooth 3まで)の原則です。

Bluetoothの「マルチペアリング」と「マルチポイント」を区別しましょう

「マルチペアリング」とは、1台のBluetooth対応スマートフォン/パソコンに複数のBluetooth機器を登録しておける機能のことです。たとえば、マルチペアリング非対応のBluetoothスピーカーは、再生機器をスマートフォンからパソコンに切り替える場合、ペアリングを都度やり直さなければなりませんが、マルチペアリング対応であればつなぎ直す(利用中のBluetooth接続を切断後ほかの機器で接続する)必要はありません。つまり、5台以上のマルチペアリングに対応したBluetoothスピーカーを購入すれば、ペアリングをやり直すことなく5人家族が各自のスマートフォンで音楽を聞くことができます。

一方、複数のBluetooth機器が同時接続する機能は「マルチポイント」と呼ばれます。たとえば、マルチポイント対応のBluetoothイヤホンがあるとして、2台のスマートフォンとペアリングしていると、どちらに電話がかかってきても1台のBluetoothイヤホンで着信に応答することが可能になります。

というわけで、マルチペアリング対応のBluetoohイヤホンは複数のペアリング情報を記録できるけれど、同時接続はできません。同時接続が必要な場合は、マルチポイント対応のBluetoothイヤホンを選ぶことになります。

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