【連載】ガジェットTIPS

AirPodsが補聴器代わりになるって本当?

海上忍
2019年02月27日
Appleがいち早く世に出した完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」。発売から約2年が経過したいまも人気で、電車の中では性別・年齢層を問わず利用者を見かけます。

そんなAirPodsは、iOS 12で追加された「ライブリスニング(Live Listen)」を利用すると、補聴器とはいかないまでも「聴覚アシストデバイス」として振る舞うことが可能になります。「設定」アプリの「コントロールセンター」画面で聴覚サポートボタンを追加すると、コントロールセンターに耳ボタンが現れ、これをタップすることで機能をオン/オフします。

コントロールセンターに「聴覚サポート」を追加すると、ライブリスニング機能を利用できます

ライブリスニングは、iPhone/iPadの内蔵マイクが拾った音をAirPodsにBluetoothで送信します。音楽の代わりに周囲の音を聞くようなものですが、音量を上げれば聴覚に難がある人には多いに助けになることでしょう。耳に挿し込まれているのは、いまをときめくAirPodsですから、まさか補聴器風に使われているとは誰も思わないはず。AirPodsが補聴器をカモフラージュしてくれるというわけです。

ただし、ライブリスニングと補聴器は機能的に大きく異なります。補聴器は管理医療機器であり、ユーザの聴力に応じて音域や音質を微調整できますが、ライブリスニングができるのは周囲の音を増幅して伝える程度です。AirPods単独では利用できず、必ずiPhone/iPadと組み合わせて使うことも大きな相違点です。

とはいえ、騒がしい場所で話し相手の声が聞き取りにくいときなど、聴力の助けになってくれることは確かでしょう。事情を知らなければ、人と話をするときくらいイヤホンを外しなさいよ、と叱られてしまうかもしれませんが。

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