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知ってた? Androidの音楽アプリ、イコライザが「5バンド」ばかりのワケ

海上忍
2019年04月09日
アプリで音楽を再生しているとき、ドラムやベースの迫力が足りない、ハイハットが気持ちよく聞こえない、などと音に不満を感じたことはありませんか? イヤホン/ヘッドホンなど最終出力を変える手もありますが、期待どおりの音になるとはかぎりません。そのとき役立つのが「イコライザ」です。

音楽再生ソフトやオーディオ機器でいう場合のイコライザとは、音声信号の周波数特性を変更する機能です。人間が聞き取れる周波数帯域をいくつかに分割し、それぞれを強く(弱く)させることで、狙った “音づくり” を可能にします。音楽再生アプリに搭載されていれば、再生中の楽曲の音を自分好みに調整できるというわけです。

Androidの音楽再生アプリ、5バンド以上に対応するイコライザが少ない理由は?

イコライザは調整方法などによっていくつかの種類に分類できますが、スマートフォンアプリの場合、周波数帯(バンド)ごとに設けられたスライダーを動かすタイプが一般的です。Androidでは、「そのスライダーの数が5つの音楽再生アプリばかりだが、なぜか」というご質問ですね……確かに、調整できるバンド数の多いほうがきめ細かく調整できますから、気になるところです。

その理由は、音楽再生アプリの多くがAndroid SDK(アプリ開発用にGoogleが提供しているライブラリ)に含まれるイコライザ機能を利用しているためです。SDKを利用する場合、同時処理可能なバンド数は端末に搭載されたAndroid OS(多くの場合、端末ベンダーによりカスタマイズされています)により決定されるため、端末によっては6バンドや10バンドに対応できることもありますが、多くは5バンドです。

イコライザ機能は音楽再生と並行して高速演算を行う必要上、オーディオ機器ではDSP(音声・画像処理に特化したプロセッサ)を使い提供することが一般的です。Android端末でもある程度は可能ですが、Android SDKに頼らず独自にイコライザ機能を用意するとなると開発コストが増え、利用時には多くの電力を消費することになりがちなため、5バンド以上に対応したイコライザ機能を持つAndroidアプリは限られてしまうというのが現状です。

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