【ミニレビュー】初登場のSwisscables「IC balanced Reference Ultra」、タイトな音像と聴き心地の良さが魅力
注目のオーディオアクセサリー製品の魅力をワンポイントでお届けする「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。9月は、30万円代の海外製“ハイクラス”XLRケーブルを4機種ピックアップ。ラストはひとくちレビュー初登場、スイスのケーブルブランド・Swisscablesの「IC balanced Reference Ultra」をチェック!
聴き心地の良い質感と直接音の充実が魅力
SwisscablesのXLRケーブル「IC balanced Reference Ultra」を聴いてみよう。同社は2012年にスイスで設立されたケーブルブランド。すべての製品をスイスでハンドメイドで製造している。
導体が非常に個性的。47種類の天然有機成分を数週間にわたって正確な時間間隔で塗布した特殊銅合金単線である。絶縁体はPP(ポリプロピレン)、プラグはウォールナット材。ご覧の通り極太のケーブルだが、持ってみると驚くほど軽く、しかも取り回しは楽だ。
DACとして使用するマランツ「SA-10」とプリメインアンプAUDIA「FLS9」との間に繋いでQobuzで試聴する。
タイトな音像、聴き心地の良い質感と、直接音の充実がとても魅力的なケーブルである。
「Hoist The Colours(Bass Singers Version)」はバスヴォーカルが程良く硬質で引き締まっている。背後の風音もタイトで、茫洋と広がることはない。強烈なバスドラムも肥大化せずうまくコントロールされている。
ケイティ・メルア「Piece By Piece」でもギター・ヴォーカル・ベースの各音像が引き締まってタイトだ。S/Nの良さも効いてベースの音程が明瞭である。ヴォーカルのリバーブ成分はやや控えめで、充実した直接音で切々と訴えてくる。
エッタ・キャメロン「You Are My Sunshine」はベースの胴鳴りに強い木質感があり、金属パーカッションはギラギラし過ぎない程良い金属感。定位もいい。
初めて聴くタイプの音だ。この個性には得難いものがある。

