1万円台に爆誕した有線イヤホンSGENE「Kaimei」は「値札を二度見するくらいバランスのいい音」
有線イヤホン市場において、実力派がひしめき合う売れ筋の1万円台に、新ブランドSGENE(シーン)から記念すべきデビュー作「Kaimei」が投入された。ライバルが多い同価格帯には様々な音の個性、魅力を持つ製品も溢れているが、そのなかでもKaimeiはバランス重視でありながら、ロックやポップス系との相性のよさも抜群であり、デビュー作とは思えない完成度を持つ製品に仕上がっている。
SGENE
Kaimei
¥OPEN(実勢価格19,800円前後)
※写真は最終サンプル品のもので、ロゴのプリントがないなど量産モデルと一部異なります。
新ブランド「SGENE」とは?
この新ブランドSGENEは、リケーブルブランド「SoundsGood」も手掛ける株式会社伊藤屋国際が、ケーブルだけでなく、自らの理想を追求した有線イヤホンの開発まで行うために立ち上げた日本のブランドだ。
SGENEの表記はSoundsGoodのSGと、SCENE(光景)を組み合わせた造語であり、その名前は、思い出と強く結びついている音楽を再生するためのツールとして、記憶の中に残る景色や音、どこか懐かしさや既視感を覚えるような光景を描き出したいという『evokes a scene.(あの情景を想起する)』のコンセプトから導かれたものである。
日本のブランドらしく、日本の美しい文化や芸術、哲学思想から着想した製品づくりを目指しており、正しさだけでなく、繊細なこだわりや大胆なアイデアも織り交ぜて、独自の世界観を表現していきたいそうだ。
ダイナミック型1基+帯域の異なる2つのBA型を搭載
ではそのデビュー作たるKaimeiはどんなイヤホンなのだろうか。Kaimeiの名の由来は、光明の途絶えた深い暗闇を意味する晦冥(かいめい)からきている。無の情景に相応しい暗闇を無地のキャンバスに置き換え、ここからはじまるというブランドの船出にもなぞらえたものだという。
ボディはIEMスタイルで、暗闇を示す黒いシェルと、自然の中の僅かな光の揺れを表現したというカーボンファイバーを用いたフェイスプレートを組み合わせた、飽きの来ないシンプルなデザインを採用。フォルムについても装着性と音質を両立したものを検討し、3Dプリント技術で成形している。
ユニット構造は低域用にPU+PEEKコンポジットダイアフラムを用いる10mmダイナミック型ドライバーを1基、中域用と高域用にはそれぞれBA型ドライバーを1基ずつ、合計3基のドライバーを用いる3ウェイ・ハイブリッド構成だ。
理想的なターゲットカーブに向けてエンジニアによる測定とリスニング評価を繰り返したといい、ボーカルのディテール再現性や聴き心地に優れたサウンドを追求した。
そして姉妹ブランドSoundsGoodで培った強みを生かしたケーブルは、8芯構造の銀メッキ単結晶銅のハイグレードタイプを採用。
プレーヤー側は3.5mmステレオミニプラグのシングルエンド仕様、シェル側のコネクタは0.78mmの2ピン仕様で、SoundsGood製品はもちろん、もうひとつのSGENE製品である「Ame」へのリケーブルも可能である。

