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PR「深い黒」と「低レインボーノイズ」を実現するキーテクノロジーを深堀り

映画に没入させる映像美。AWOLの旗艦スマートプロジェクター「Valerion Max」を徹底検証

公開日 2026/07/01 06:30 鴻池賢三
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肉眼で風景を見るような「リアルな黒」。レインボーノイズはほぼ皆無

PHILE WEBでは、以前にValerion Pro2を取り上げ、基本画質やダイナミックトーンマッピングの効果を詳細にレポートした。

光学系的に高解像度で抜けの良い快画質が印象的で、HDR映像ではMaxCLL4,000nits級に高いHDR10映像の明部諧調も破綻なく滑らかに描写。暗い映像は暗部諧調を拡張しつつもルックとして明るくなり過ぎないなど、作品の雰囲気をキープする絶妙なさじ加減が印象的だった。

本機ではそうした基本性能の高さを承知の上で、さらに黒に近い諧調表現をアップするNoirScene™ Dark Field Engine Systemと、レインボーノイズを99.99%低減するというAnti-RBEの両機能を徹底的に検証した。

音元出版のシアター視聴室常設の120型スクリーン全面で投写して取材を行った

まずはEBLについて。高輝度プロジェクターは明るい部屋でも力強く色鮮やかな映像が楽しめる反面、そのままでは黒に近い諧調も明るくなってしまい、例えば映画映像上下の黒帯が明るく浮いてグレーに見えたり、黒に近い諧調が埋もれて映像が平坦に見えてしまう副作用が生じる。

そこでEBLは、平均輝度が低いシーン、言い換えると、暗闇のシーンのように画面全体が暗い時は光源のレーザーパワーを絞って黒を沈め、映像を作るDMDデバイス側で階調を最適化する。

映像モードは、ビビッド/標準/スポーツ/ゲーム/省電力/映画/FILM MAKER MODEの7種類を用意

Dolby Visionコンテンツ再生時、映像モードはBright/Dark/Customの3種類から選択できる

実際に4K Ultra HD Blu-ray映画『マリアンヌ』で、夜の空襲シーンを確認すると、一般的なDLPプロジェクターでは黒の浮きによって画面全体に靄がかかったように平面的に見えがちなところ、本機では黒がギュッと引き締まって繊細な諧調が現れ、深々とした奥行を感じる立体的な映像に。

余計な光がカットされることで、植栽の緑色など、低照度下で見るほのかな色も埋もれずに発色が伴いリアルさが増す。まるで、緊迫した夜の冷たい空気感までも伝わってくるかのようだ。

また、上下の黒帯が部屋の暗さと同化するほど沈み、縁の無い映像だけの世界に惹き込まれる感覚は映画館での体験に近いと感じた。

ここから本機の特権である絞り(アイリス)を働かせると、さらに黒がもう一段沈み、漆黒のレベルに。黒や黒に近い諧調に色付きが無くなり、肉眼で風景を眺めるかのような「リアルな黒」が現れる。映画作品は暗いシーンが多く、闇の中に重要な情報や意図が潜まされているケースも多い。ストーリーを深く理解する上でも、本機の「黒」は重要なのだ。

「黒レベル強調」を“高”、「IRISモード」を“シネマ1”で設定することで、最大50,000:1のコントラストを実現するNoirScene™ Dark Field Engine Systemを駆動させることができる

NoirScene™ Dark Field Engine System」を駆動した状態で、『The Spears & Munsil UHD HDR ベンチマーク』を再生した様子。画面下の暗部でも、樹木や建物のディティールや色がしっかり描き出されている

Anti-RBEも同作品で確認。日没後の街中で街灯が点在するシーン。一般的なDLPプロジェクターでは、風景を見渡すように視線を動かすと、この街灯の光にRGBの鮮やかな原色が見え、時代を感じるセピア色のモノトーンに近いルックが台無しになってしまう。字幕も然りだ。

ここでAnti-RBEを働かせると、レインボーノイズはほぼ皆無に。視線を激しく動かすような意地悪テストでも行わない限り目に留まらなくなる。

副作用として若干ファン音が大きくなるとのことだが、耳を本体数センチ程度まで近づけて分かる程度。スピーカーからコンテンツ音声が出ている状態では気が付くのが難しく、常時オンにしておきたい有用な機能だとわかった。

レインボーノイズを低減するAnti-RBE機能は、プロジェクター設定の「RBE抑制」からオン/オフの切り替えができる

バーチャル3Dサラウンド技術「DTS Virtual:X」に対応。音声設定からオン/オフの切り替えができる

映画の世界に没入させる高画質。シネフィルもチェックすべし

本機の特徴であるNoirScene™ Dark Field Engine SystemAnti-RBEは単なる機能ではなく、映画の世界に没入させる実力を持つ。機能に注目するガジェットファンのみならず、作品に没頭したい真の映画ファンにも感心も持ってほしいと思った。

ほか3D作品も鑑賞。BD版『アバター』は、本機で見ると輝度性能と3D眼鏡の透過性の高さで、明るく発色の良い立体像が印象的。解像度やコントラストの面でも満足度が高い。一度は廃れた家庭用3Dだが、本機なら見返す楽しさも請け合いだ。

別売りの専用3Dメガネ(2個セット:13,800円/税込)を組み合わせることで、 3Dコンテンツを楽しめることも魅力

AWOLは日本に拠点を持たないが、日本語によるオンラインサポートを提供しているので、プロジェクターが初めてというユーザーも安心だろう。また、Amazonで購入した製品は30日間無条件で返品できたり交換対応も行っているので、こちらも安心材料と言える。スマートプロジェクターでシネマライクな高画質を求めるなら、本機は最上級の選択となるだろう。

SPEC

AWOL「Valerion Max」

●投写方式:DLP ●投写デバイス:0.47型DMD ●表示解像度:4K(3,840×2,160) ●レンズ:光学ズーム・オートフォーカスレンズ ●光源:3色(RGB)レーザー ●投写サイズ:40 - 300型 ●明るさ:3,500ルーメン(ISO ●スピーカー:12Wフルレンジ×2 ●主な入出力端子:HDMI×3(うちeARC対応×1基)、USB Type-A×2、光デジタル音声入力×1、LAN×1、ステレオミニ出力×1 ワイヤレス:Wi-Fi 6eBluetooth Ver 5.2 ●外形寸法:260W×186H×216Dmm ●質量:約7.5kg

背面端子部
付属の専用リモコン。Google TVを搭載し、リモコンにはYouTube/Netflix/Amazon Prime Video/Disney+へのダイレクトボタンを実装する

(提供:AWOL)

 

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