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ケンウッド「GLASS Coreシリーズ」速攻レビュー! 業界初「ガラス振動板」完全ワイヤレスイヤホンの実力をチェック

公開日 2026/06/12 06:30 折原一也
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実機を路上や電車内の騒音でテストしたところ、たしかにノイズキャンセル性能は強力。

不快な重低音成分がほとんど無音に近いレベルまで低減するだけでなく、中高域側の “音の尖り” を落とすような特性があるようで、突発的な騒音や車内アナウンスなどもマイルドで気になりにくい。

周囲の騒音に合わせて自動で最適化を行う「アダプティブモード」の追従性も優秀で、非常に実用性の高い仕上がりだ。なお、スタンダードモデルのGLASS Coreにおけるノイズキャンセリング性能は、全体的な環境音のボリュームを一歩引かせるようなマイルドなチューニングだ。

イヤホン本体の操作方式も異なり、GLASS Core Proはあえてタッチ操作ではなく、物理ボタンによる確実な操作を選択。もう一方の GLASS Coreはタッチ操作を採用している

音質レビュー:ガラス振動板がもたらす音の純度と引き締まる低音

GLASS Core Pro/GLASS Coreそれぞれの音質をチェックしていこう。試聴にあたってはAndroidスマホとLDACコーデックで接続、サウンドモードは補正のない「FLAT」を基準としている。

まず、GLASS Core Proで 「DUET」(ZICO & 幾田りら)の出音を聴いた瞬間、その卓越した音の情報量と純度の高さに圧倒された。

イントロの最初の音が立ち上がった段階で、空間的な分離のクリアさが際立っている。完全ワイヤレスイヤホンにありがちな中高域の音の混濁感がない上に、どこか音が “滑らか” なのだ。

GLASS Core Proを装着したところ

男性・女性それぞれのボーカルの歌声は、その細かな息遣いや声のニュアンスまで克明で、情報量の豊かさと空間上に浮かぶ前後の位置感も出る。

低音域は極めて引き締まり、重厚かつ俊敏なダイナミズムを感じさせる。そして、このソリッドな低域の土台の上に、滑らかで美しい中高域が完璧なバランスで定位する。

高域成分はキレよく鮮やかに鳴り響くものの、決して耳に刺さるような不快な鋭さを持たない。ガラス振動板およびMEMSドライバー特有の、速い伝搬速度と歪みのなさは、こうした音の滑らかさという形で再現されているようだ。

同じ楽曲をスタンダードモデルのGLASS Coreで聴くと、まさに「“Pro”の弟」と呼ぶべき音響キャラクターだ。音の滑らかさ、情報量の豊富さ、そして引き締まったサウンド上位機を継承されている。

空間的な余裕やアンプ駆動の純度という面では流石にProに譲るものの、この価格帯としては突き抜けたクオリティだ。特に重低音の量感と引き締まり感のバランスが非常に良く、ボーカルも極めて自然に耳へ届くため、コストパフォーマンスの高さが際立っている。

弟機GLASS Coreも「驚くべき完成度を持っている」

続いて米津玄師「IRIS OUT」を聴くと、GLASS Core Proではイントロの小音量からフェードインしてくるサウンドの再現性に、本機の素性の良さが現れる。微小な信号を埋もれさせることなく拾い上げ、リズムが始まると同時に弾けるようなダイナミズムを最大限に引き出してくる。

音数が急激に増え、多くの楽器やコーラス、ピアノが多層的に配置されても、それらをすべ整然と鳴らし分ける分離能力、更に個々の楽器音までリアル。米津玄師のボーカルが持つ独特の歌声のニュアンスや感情表現、さらには技巧的な歌唱テクニックまでをも克明に再現する。

音数が多く空間スケールも大きい楽曲でありながら、その鳴り方には十分な開放感がある所も非常に聴き応えのあるサウンドだ。

GLASS Coreで同曲を聴いた場合も、レンジの広さと躍動感のあるサウンドが非常に心地よい。アンプ駆動のストレートな純度においては上位機に一歩譲るものの、音楽を生き生きと楽しませてくれる躍動感にあふれており、高音域の刺さりを感じさせない巧みなチューニングがなされている。

そして音楽的な表現力の奥深さを最も強く実感できたのが、アコースティックな定番「夢のカリフォルニア」(ダイアナ・クラール)だ。

GLASS Core Proでは情感表現を極めて重視したサウンドで、ハスキーな女性ボーカルのそのかすれた息遣い、声の抑揚がまざまざと目の前に再現され、圧倒的なリアリティをもって迫ってくる。

ピアノの響きは倍音成分まで丁寧に描写され、その音色は極めて高品位。アコースティック楽器が本来持っている自然な音の広がりと、空間に溶けていくような余韻の美しさは絶品。さらに、ウッドベースの低音が入ってくると、その沈み込むような深みだけでなく、指が弦を弾く瞬間のアタック感やリアルな質感がダイレクトに伝わってくる。情報量の豊かさと、滑らかで美しい音楽的再現性が、極めて高い次元で結実している。

GLASS Coreにおける再生でも、音場のクリアさとリッチな低音の再現性が良好なマッチングを見せる。クリアな見通しの中に正確なリズムと豊かな低域が共存しており、同クラスの完全ワイヤレスイヤホンとしては驚くべき完成度を誇っている。

パーソナライズやK2テクノロジーでさらに高音質に

GLASS Coreシリーズは、音質カスタマイズにも対応する。

まず、イヤホン本体の操作やアプリから切り替え可能なサウンドモードが用意されている。

標準の「FLAT」に加え、重低音の量感のみを的確にブーストする「BASS」、不要なローエンドを抑えて見通しを良くする「CLEAR」、高域全体の明瞭度を上げてハキハキとしたキャラクターに変える「DYNAMIC」、そして歌声以外の帯域を適度に抑制して中音域を際立たせる「VOCAL」の5つモード。切り替え操作が手軽なこともあり、利用シーンに応じて使い分けても良いだろう。

 GLASS Coreを装着したところ

さらにGLASS Core Proでは、専用アプリ「KENWOOD Headphones」を通して「パーソナライズサウンド」機能も利用できる。これはケンウッド独自のアルゴリズムを使用し、装着者の外耳道の音響特性を測定して個人に最適な音質補正フィルターを自動生成する機能だ。

実際にテストしてみると、測定自体はすぐに終わるが生成されたパラメーターをイヤホン本体に書き込む時間で数分間必要だった。サウンドは劇的な変化ではないが、埋もれていたニュアンスの補正という形で効果を実感した。音の緻密さと密度感を向上させる。ストレートなサウンドも非常に魅力的だが、このパーソナライズされたサウンドはさらに本当の音を伝えてくれる魅力がある。

GLASS Core Proのもうひとつの重要な高音質化技術として、独自の「K2テクノロジー」が挙げられる。これはSBC/AACといった非ハイレゾコーデックで伝送された音源に対し、失われた高域成分をハイレゾ相当(最大96kHz/24bit)まで拡張・復元する技術だ。

実際に聴き込んでみると、音の伸びやかさがアップ。音の純度の高さという点ではLDACでの接続を推奨したいが、LDAC非対応のスマホや音楽プレーヤーを使うのならばK2テクノロジーを積極的に使っていきたい。

また、本機には独自の空間オーディオ機能(Pro専用パラメーター)も搭載されており、演奏会場の空間をシミュレートするような非常にユニークな音場効果を楽しめるので、これも是非体験してみてほしい。

総評:「完全ワイヤレスイヤホンの次世代を実感するモデル」

ケンウッドが満を持して発売するGLASS Coreシリーズ、とりわけフラグシップであるGLASS Core Proは、現在の完全ワイヤレスイヤホンにおける音質という点で間違いなく高く評価するべきモデルだ。

業界初となるガラス振動板の採用が、オーディオの本質である歪みのない、立ち上がりの速いピュアな音響表現につながっており、これに比類するサウンドは今までのどの完全ワイヤレスイヤホンにも見当たらない。

世界最高クラスのノイズキャンセリング性能、リキッドシリコンイヤーピースによる極上の装着感、そしてパーソナライズやK2テクノロジーといった充実の機能群もまさにハイエンドの領域。ケンウッドGLASS Coreシリーズは、完全ワイヤレスイヤホンのサウンドの次世代を実感するモデル。是非ともこのサウンドを体験してみてほしい。

(提供:JVCケンウッド)

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