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PRネットワーク対応プリメインアンプからCDレシーバーまで5モデルを組み合わせ

DALIのブックシェルフスピーカー「SONIK 1」「SONIK 3」で組むお薦めミニコンポを徹底検証

公開日 2026/04/24 06:30 生形三郎
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デノン「RCD-N12」と組み合わせる

デノン ネットワークCDレシーバー「RCD-N12」 110,000円(税込)

ネットワークCDプレーヤーの2機種へと接続してみよう。デノンのネットワークCDレシーバー「RCD-N12」は、CD再生、ネットワーク再生、ラジオ、テレビ音声まで1台で担うオールインワンモデルである。

高音質技術として、同社が一貫して指向するシンプル&ストレート思想に基づく設計と高効率なクラスDアンプを採用し、OFCインダクターにより歪みを低減、透明感の高い音を実現する。

RCD-N12の背面端子部。HDMI端子がARCまでカバーしている

コントロールアプリによるRCD-N12のGUI。「Super Dynamic Bass」のオン/オフが可能

アンプの出力は65W+65W(4Ω)。HEOSやAirPlay 2、Bluetoothに対応し、ハイレゾ再生も可能。端子はARC対応HDMI、光デジタル、アナログ、Phono入力、サブウーファー出力など豊富な入力を備える。

SONIK 1で鳴らす「スケール感の豊と楽器の確かな存在感を両立」

RCD-N12とSONIK 1を組み合わせたイメージ

SONIK 1は、しっかりと前に出る力強い低域のエネルギーが特徴的だ。SONIKの魅力である手触りの良い質感は保ちながら、シンバルやボーカルの子音がやや際立ち、メリハリある音調となっている。

ボーカルはふくよかな音像がリスナーの側に現れ、口元の動きや発音が明瞭に感じられる。ドラムスの各楽器も一打ごとの存在感が前に出てきて、演奏との距離の近さがとにかく際立っている。

RCD-N12とSONIK 1のサウンドは、力強い低域のエネルギーでメリハリがある

低域の深さ表現はスピーカーサイズなりのものの、量感自体は十分で腰高にならないバランスの良さが光る。オーケストラソースは緻密に描写するというよりも大らかな方向の表現ながら、その分スケール感が豊かで、耳当たりの良さと楽器の確かな存在感を上手く両立させている。

SONIK 3で鳴らす「楽器のタッチのニュアンスが捉えやすく、ボーカルも力強い

RCD-N12とSONIK 3を組み合わせたイメージ

SONIK 3は、オーケストラではスケール感と見通しの良さが向上し、より大きな音場を描き出す様が爽快だ。低域が豊かな分、各楽器はやや塊となって押し寄せる傾向はあるものの、迫力重視の再生が楽しめる。

RCD-N12とSONIK 3のサウンドは、スケール感と見通しの良さが向上する

ジャズのピアノトリオではタッチのニュアンスが捉えやすく、近接感のある再生ながら刺激は抑えられ、ウォームで聴きやすい。ボーカルも同様に力強く前に出る表現で、アンプとの相性の良さを感じさせる。各楽器が前方に押し出され、低音の厚みと量感がさらに強調される一方、トゥイーターが担当する高域はSONIK 1同様すっきりとした質感が保たれている。

マランツ「M-CR612」と組み合わせる

マランツ ネットワークCDレシーバー「M-CR612」 103,400円(税込)

マランツ「M-CR612」は、CD再生とネットワーク機能を融合したオールインワン型のネットワークCDレシーバーである。独自のHDAM回路や上位機同様のマランツ・サウンドマスターの精妙なチューニングにより、繊細で音楽的な再生を実現。

M-CR612の背面端子部。光デジタル音声入力を2基搭載する

コントロールアプリによるRCD-N12のGUI。スピーカーA/Bの選択もアプリからできる

出力は60W+60W(6Ω)で、2系統スピーカー駆動にも対応するほか、より高度な使いこなしを楽しめるバイアンプやBTLモードも搭載。HEOSを内蔵し、ストリーミングやハイレゾ再生が可能だ。端子は光デジタル入力、アナログ入力、USB、サブウーファー出力などを装備し、多様な機器接続に対応する。

SONIK 1で鳴らす「ピアノの音色に説得力があり、自然で穏やかなサウンド」

RCD-N12とSONIK 1を組み合わせたイメージ

SONIK 1での再生は、定位のピンポイント性では同社のMODEL M1に一歩譲るものの、こちらは豊かな音の広がりとマットな音色が魅力だ。音の像を一点に結ぶというより、音同士が自然に溶け合った質感で楽しませる。アンプの違いがスピーカーから的確に明示されつつも、楽器の立体感はしっかりと把握でき、音楽全体の音色バランスや質感も良好だ。

オーケストラでは雄大なスケールが心地よく広がり、マイルドでクリーミーな音調が魅力のSONIKスピーカーのキャラクターとよくマッチしている。ジャズのピアノトリオでも、ピアノの木質なボディ感などの音色の説得力があり、緻密な方向ではないものの、とにかく心地よい。

RCD-N12とSONIK 1のサウンドは、豊かな音の広がりとマットな音色

ピアノの木質感や音色の説得力があり、音響的な精度以上に快適さが際立つ。ボーカルもディティールはほどほどに、呼吸やフレージングのニュアンスを自然に伝えてくれる。柔らかくウォームで、例えるならミルクティーのような穏やかな質感が楽しめるサウンドだと筆者は感じた。

SONIK 3で鳴らす「低域が響き柔らかく広がり、包み込むような心地よさをもつ」

RCD-N12とSONIK 3を組み合わせたイメージ

SONIK 3は、より豊かな中低域の量感を備えつつも迫力一辺倒にならず、肌触りは柔らかくリラックスして聴ける音調。SONIK 1同様マットな質感の響きで、優しく語りかけるような表現が特徴だ。

RCD-N12とSONIK 3のサウンドは、マットな質感の響きで優しく語りかけるような表現

量感は十分ながら過多ではなく、ちょうどよいバランスに収まっている。低域がよく響き柔らかく広がるので、オーケストラも演奏の強弱によって再生音が暴れることなく、ゆったりとした聴き心地が実現している。全体としてやや曖昧さはあるものの、その分包み込むような心地よさがあり、バランスの取れた上質なサウンドなのである。

デノン「RCD-M41」と組み合わせる

デノン CDレシーバー「RCD-M41」 61,600円(税込)

シンプルなCDレシーバーとも組み合わせた。デノン「RCD-M41」は、CD再生とBluetooth、ラジオ機能を備えたコンパクトなCDレシーバーで、シンプルな構成で高音質を追求したエントリーモデル。高音質技術として、ディスクリートパワーアンプとシンプル&ストレート回路を採用し、ノイズを抑えた透明感の高い再生を実現する。

RCD-M41の背面端子部。M-CR612と同様に光デジタル音声入力を2基装備

出力は30W+30W(6Ω)。CDに加えBluetooth(SBC、AAC)や光デジタル入力、アナログ入力、AM/FMアンテナ入力を備える他、サブウーファー出力、ヘッドホン出力も装備する。

SONIK 1で鳴らす「音が凝縮され密度感がありながら、音像同士が纏まりよく展開」

RCD-M41とSONIK 1を組み合わせたイメージ

今回の組み合わせの中で最も安価なモデルだが、なかなか侮れない音を楽しませてくれた。タイトな低音を聴かせつつ、マットで耳当たりの良い質感をしっかり維持している。ボーカルはピンポイントで定位し、左右に振り切られた音像も明瞭に描かれる点が印象的だ。

これまでの4機種に比べるとさすがに音の情報量はやや控えめだが、その分、音が凝縮され密度感のある表現を楽しめる。ボーカルはシャープでピンポイントな定位が心地よく、音像同士が纏まりよく展開する。ただ、バスドラムのキックのアタックは、音のイメージとしてやや窮屈さはあり、シャープさやスピードよりもしなやかさを重視した鳴り方だ。

 

RCD-M41とSONIK 1のサウンドは、タイトな低音を聴かせつつマットで耳当たりの良い質感

クラシックでは、大きめの音量では再生にはやや余裕が少ないものの、一般的な音量では各楽器がバランスよく鳴り、無理のない自然な再生が楽しめる。細部を緻密に描き切るタイプではないが、そのぶん音楽全体に集中しやすいサウンドといえる。まとまりよく、バランスがよく快適に楽しめるのだ。

SONIK 3で鳴らす「弦楽器の動きが把握しやすく、音色のバランスも素直」

RCD-M41とSONIK 3を組み合わせたイメージ

SONIK 3では、スケール感が一段と増し、細部の表現にも踏み込める余裕がある。低域は塊感のあるアタックで、心地よい厚みを伴っている。オーケストラの左右に広がる弦楽器の動きも把握しやすく、音の立ち上がりもSONIK 1と比較すると、より見通しよく展開される。

RCD-M41とSONIK 3のサウンドは、歌声や楽器の定位は明確で没入感もある

他の4モデル同様やはりSONIK 3では音像が大きめとなる他、低域は少し膨らみ気味ではあるが、歌声や楽器の定位自体は明確で、尚且つ包まれるような没入感が得られ、スピーカー再生の楽しさを十分に味わうことができる。シンプルな設計が活きているのか、全体の音色バランスが素直で聴きやすいのだ。

最新DALIならではの愉悦を楽しめて、心地良くも透明度の高い描写が堪能できる秀作

新たに誕生したSONIKシリーズのSONIK 1及びSONIK 3は、ボーカルや旋律楽器の要となる中音域や中高音域の見通しの良さが快いスピーカーである。

低域側のレスポンスも前作OBERONより透明度が上がっており、音楽を心地よく聴かせるふくよかさや、SONIK 3ではスケール豊かな低域再現を聴かせつつも、これまで以上に、歪みや滲みを抑えた高品位なサウンドを楽しませてくれる。総じて、DALIならではの上質さ優美さを残しつつも、よりシャープで明晰なサウンドを獲得しているのだ。

今回の組み合わせの中では、Hi-Fiな性能の追求で言えばマランツのMODEL M1との組み合わせが最も好相性に感じた。

ネットワークCD レシーバーの組み合わせで言えば、マランツのM-CR612との絶妙にマットな音色感も心地良いが、デノンのRCD-N12の臨場感豊かな音像表現やテレビと組み合わせられる汎用性の高さは魅力的だ。

さらに、手軽さということでは、デノンのRCD-M41のコストパフォーマンスに勝るものはないだろう。シンプルで気取らないサウンドは、小型ブックシェルフが本来的に持つ音の方向性とも合致する。

最後に、SONIK 1とSONIK 3の選び方だが、基本的には求める低域の量感で判断するのがわかりやすい。ふくよかで厚みのある低音と、スケール感豊かな再生を重視するならSONIK 3が適している。一方で、低音の量よりも音楽全体の明快さや自然な立体感を求めるのであれば、SONIK 1が好ましい選択となるだろう。設置性や扱いやすさという点では、コンパクトなSONIK 1に分がある。

SONIK 1及びSONIK 3は、最新DALIのサウンドによってスピーカー再生ならではの愉悦をしっかりと楽しませてくれるブックシェルフスピーカーだ。心地良くも透明度の高い描写が堪能できる秀作なのである。

 

(提供:株式会社ディーアンドエムホールディングス)

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