HOME > レビュー > 「推せる!」キューブデザインと映像美。TCLのポータブルプロジェクター「PlayCube」は期待以上の満足度

PRくっきり感強めの「映画」モードは幅広いコンテンツに最適

「推せる!」キューブデザインと映像美。TCLのポータブルプロジェクター「PlayCube」は期待以上の満足度

公開日 2025/09/22 06:30 高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

くっきり感を強めに仕上げた「映画」モード、ビビッドさを重視するなら「鮮明」モードがお薦め

映像については、ドラマ『グラスハート』(Netflix)の冒頭、野外フェスの青空や地面への照り返しなどによる眩しさをしっかり感じさせてくれることに感心させられた。広い野外の遠景の抜け感もよい。このあたりは明るさを高めたデバイス選択の勝利か。

この明るさは、部屋の照明を落とさずの普段使いにおいての見やすさにも貢献してくれることだろう。音楽ライブ『YOASOBI「アイドル」2023.6.4@さいたまスーパーアリーナ』(YouTube)のレーザー演出など、派手派手キレキレな映像表現にも余裕を持って対応。

画像は「映画(HDR10)」で視聴。鮮明/標準/ゲーム/カスタムのモードも選択できる

明るさに関わる「輝度」の項目は、標準/ビジネス/映画/ECO/カスタムのモードを備える

なお今回基本とした映像モード「映画」は、くっきり感を強めに仕上げた画作りという印象。落ち着きすぎず派手すぎずで、幅広く使いやすい印象だ。

もう少しビビッドな映像が好みであれば「鮮明」もおすすめ。「標準」は、ディテールやグラデーションの描き込みよりも、とにかく明るさ重視で投影したい環境で活躍してくれそうだ。

画質に関連する機能として「ローカルコントラストの制御」や「ガンマ」、「ダイナミックコントラスト」といった項目を調整できる

なお小型筐体で高輝度なプロジェクターとなると静音性についても気になるだろう。本機はグラファイトシートによる熱拡散、銅合金ヒートパイプシステムによる熱放射、ファンによる排気を組み合わせた冷却システムを搭載。その稼働音はスペック値としてはわずか26dB、DCモーター扇風機の弱運転モード程度の音量だ。

ユニークなデザインだが画質・音質はハイクオリティ! 期待以上のスタイリッシュさも推し

プロジェクター市場に参入したばかりのTCLによる、ユニークなスタイルのコンパクトモデルであるPlayCubeは、ドキドキ感が高まるアイテムであったが、実機を確かめると、ユニークな部分だけでなく、画質・音質・使いやすさなどベーシックな部分もしっかりとハイクオリティだった。

そして実物のスタイリッシュさは期待以上。「モノを減らしてインテリアをすっきりさせたい」、そんな理由でプロジェクターを手に入れたいと思っているユーザーにとっても、コンパクトな上にインテリア観点でのビジュアルにも優れるPlayCubeがしっくりくるのではないだろか。

最後に細かな推しポイントをひとつ。

このキューブにおいてプロジェクター部とスピーカー部が互いに接していて、普段は隠れている面にも注目してほしい。

捻って回したときにだけユーザーの目に触れるその面の四隅に、実はリセットボタンや各種認証表示が配置されている。

「必要ではあるが普段はユーザーに見せたくない」要素をそこにオシャレに隠してあるわけだ。このデザインの細やかさと巧さ、推せる!

本体をひねった部分に「Reset」ボタンなどを備えることで、細かな部分までデザイン性を追求している

(提供:株式会社TCL JAPAN ELECTRONICS)

前へ 1 2

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE