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PR音質やノイキャン性能を中心に実力をチェック

ソニー「WH-1000XM6」レビュー。評論家も「あらゆる音楽ファンに体験してほしい完成度」と太鼓判!

公開日 2025/05/16 09:03 山本 敦
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Netflixでも配信が始まったアニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」を視聴すると従来のワイヤレスヘッドホンでは得られなかった「いつでも・どこでも映画館のようなリスニング体験」が楽しめる。セリフの明瞭さや効果音の移動感、空間の広がりが息を吞むほどに鮮烈だ。

360 Upmix for CinemaはSound Connectアプリの「リスニングモード」の中から、シネマを選んで使用できる。本機が発売されたらぜひ飛行機の長旅の際、機内エンターテインメントで360 Upmix for Cinemaを存分に味わいたいと思う。とても楽しみだ。

アプリから「シネマ」を選択すると、ステレオ音声の映像コンテンツを立体音響化して楽しめる

ノイキャン性能レビュー:音楽に没入でき、しかも疲れにくい

最新の1000XシリーズのヘッドホンはANC機能も顕著に進化している。従来の「QN1」以来7年ぶりに進化した高音質ノイズキャンセリングプロセッサー「QN3」に加え、ヘッドホン全体に12基ものマイクを配置。独自のアルゴリズムにより周囲のノイズ状況をリアルタイムに分析し、ユーザーの装着状態に応じて最適な消音処理を自動で施す「アダプティブNCオプティマイザー」を実現している。

消音効果が「強いか弱いか」ではなく、「最も自然で快適な状態」になるよう、アルゴリズムがベストチューニングされている。だからこそ、まったく違和感を抱くことなくサウンドの奥深いところまでのめり込めるのだ。

ANCヘッドホン・イヤホンに特有のプレッシャーが苦手という方は、ぜひWH-1000XM6を試してほしい。耳への負担や違和感が少なく、長時間使用しても疲れにくいANCの高い完成度に驚くはずだ。

ANCと外音取り込み機能の切り替えもスムーズだった。Sound Connectアプリでは外音の感度を「標準」「高感度」「低感度」から選べる。これにより、例えば駅構内やカフェなどのにぎやかな場所でも、周囲の音を必要な範囲で取り込みながら快適なリスニング環境にヘッドホンが自動で整えてくれる。ノイズキャンセリングと外音取り込みを切り替えた際にも、もちろん音のバランスが崩れない。

ヘッドホン本体にもANC/外音取り込み機能のオン/オフボタンを装備

装着感や携帯性も◎。通話品質も高くてビジネス用途にも信頼できる

装着感においてもWH-1000XM6は徹底して快適性を追求している。前世代と同じ250g台の軽量設計を維持しつつ、柔軟性の高いヘッドバンドと最適なクッション性を持つイヤーパッドにより、ユーザーの頭の形状に自然にフィットし、圧迫感のない優しい装着感を実現する。ヘッドホンであることを忘れるほど軽やかで、長時間身に着けていても耳や頭にストレスを感じにくい点は特筆に値すると思う。

ミニマルで洗練された前モデルのデザインを継承しながら、より機能面で進化しており、特に携帯性に改良が加えられた。WH-1000XM4に搭載していたヘッドホン本体の折りたたみ構造がM5でいったん省略されてしまったが、新しいM6で復活した。

折りたたみ機構を装備

付属のキャリングケースもスリム化され、コンパクトに折りたたんだヘッドホンと付属するケーブルと一緒にスマートに持ち出せる。ケースはマグネット式のバックルを採用したことにより、ジッパーを開閉するタイプのケースよりもヘッドホンの出し入れがスムーズにできてよかった。


キャリングケースの使い勝手も良く、細かい部分にまで気が配られている

右側イヤーカップにはタッチセンサーによる直感的な操作を集約。左側にはANCと外音取り込みの専用ボタンを配置する。誤操作を防ぐリモコンレイアウトとして、ユーザー体験の向上に細部まで気を配っているところが1000Xシリーズらしく、好感が持てる。

また通話品質も最新のAI技術によって強化されていた。6つのマイクを使ったAIビームフォーミングによる音声の集音と、周囲のノイズを効果的に除去する機能を組み合わせることで、オンライン会議や通話においてもクリアな音声を届けてくれる。ビジネス用途においても信頼できるワイヤレスヘッドホンだ。

WH-1000XM6は「音楽が最もいい音で楽しめるヘッドホン」だ

WH-1000XM6はソニーの長年にわたる音響技術の粋を集めたマスターピースだ。そのANCやセンシング機能による体験はとても未来的であるが、やはり一番の醍醐味は「音楽が最もいい音で楽しめるヘッドホン」であることだと思う。求めていた感動がここにある。

(提供:ソニーマーケティング)

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