オーディオテクニカ「AT-CSP7」は“会社に常備したくなる”スピーカーフォンだ!使ってわかった魅力と実力
メーカー公式の推奨使用距離は半径1m、推奨人数は最大6人とされているが、記者が試した限りでは、スピーカーからの声を聞くだけならもっと離れていてもしっかりと聞き取ることができた。メーカーとしてあまり推奨はしないだろうが、オブザーバーのような出席者がいる場合でも1台でなんとか対応できそうな印象だ。


ただ、本機は2台連結して使うカスケード接続にも対応しているので、大人数で利用するケースも出てきそうなら、素直に2台購入するのがより確実だろう。カスケード接続時はミュート操作や音量調整も連動するので、どちらか1台にタッチするだけでよい。
USB接続のみというシンプルさはトラブル回避に有効
ちなみに、Bluetoothでのワイヤレス接続には非対応。実は前モデルではBluetoothにも対応していたのだが、今回はその機能が省略された。
これは一見するとマイナスポイントにも思えるが、むしろ、「使うときはUSBケーブルで接続すればいい」というシンプルさは長所とさえ思える。
おそらくは昨今の物価上昇のなかでもなるべく安価にユーザーへ提供したいというコスト面での判断もあったのではないかと推察するが、使い勝手の面でも「あえての選択」だったのではないかとさえ感じるほどだ。
こうした類の機器は個人が自宅で使うというよりも、会社の備品として導入されるケースのほうが多いだろう。そうすると、機械の操作に疎い人も簡単に使えなくてはならない。
また、Bluetoothの場合、以前に使った人とのペアリングが残っていて、そちらにつながってしまうというトラブルが考えられなくもない。「ペアリングは成功しているハズなのになぜか音が出ない/聞こえない」なんて “ワイヤレスあるある” もあるかもしれない。
「使用する際は付属のケーブルでパソコンとつなぐだけ」という単純明快さなら、これらの不安を事前に回避できる。オンライン会議が滞ることもないし、備品を管理している総務担当者などが接続トラブルで呼び出されることも少なくなるだろう。
そのほか、前モデルからの変更点では、USBケーブルを収納するポケットがケースの外側から内側に変わった点も個人的には嬉しいポイントだった。ふとした際にポケットからケーブルが落ちてしまって、いざというときに「あれ?ケーブルがない……?」となる心配がなくなったのだ。
「会社に1台常備しておきたい」そんな気にさせられる製品
「AT-CSP7」を今回試してみて大きく魅力を感じたのは、スピーカーフォンとしての性能はもちろん、細かくてさりげない部分にまで徹底されたユーザーフレンドリーさがあったこと。
オンライン会議の形態も多様化した昨今、会社に1台常備しておきたい。そんな気にさせられる取材だった。
というわけで、記者は今から本機購入の稟議書を作成するのでこのあたりで記事を終わりたい。もし読者諸氏もスピーカーフォンの導入を検討しているのなら、ぜひ本機を検討してみてほしい。
(提供:オーディオテクニカ)
