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ゼンハイザー新ヘッドホン「HD 505」「HD 550」速攻レビュー! どこが違う? 音質傾向は?

公開日 2025/03/19 08:00 高橋 敦
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搭載ドライバーからくる音作りの違い

サウンド周りの設計の違いとは主には、両者ともにアイルランド自社工場製である、ドライバーの違いだ。

HD 505のドライバーはポリマーブレンド材振動板、そして「メッシュダンピングリング一体型」構造が特徴。その効果で3 - 4kHz付近を滑らかに整えてあるとのことだ。またイヤーカップ前面からドライバーを覗き見るとHD 550とはドライバーの透け具合も異なるが、そこも音響調整の一環だろう。

対してHD 550のドライバーは、ラミネート加工で特性を整えた振動板、マグネットシステムのサブアッセンブリー、アルミ製軽量ボイスコイルといった主要要素を「HD 620S」と共有。620Sは、2024年6月に発売された上位価格帯の最新世代モデルだ。ドライバーの基本部分をそれと共有するとなれば、HD 550のポテンシャルは従来の“HD 500シリーズ”のそれに収まらないはず。なおドライバー背面に音響ダンパー材を追加することでもドライバーの特性を調整してあるとのこと。

というように両機はドライバー設計が異なり、となれば当然それを土台としたサウンド設計、音作りも異なる。

では両機の実際のサウンドの印象をお伝えしていこう。

HD 505レビュー:「低音のバランスや感触に密閉型的なニュアンスもほどよく付加されている印象」

ゼンハイザーの開放型であるから両機とも基本、帯域バランスにも音調にも大きな癖はなくナチュラル。であるがこちらHD 505は後述のHD 550と比べると、プラスアルファの個性として、低音のバランスや感触に密閉型的なニュアンスもほどよく付加されている印象だ。

低音の重心は超低域ではなくその少し上の低域に。音の感触も、開放型らしい抜けの速さを基本はしつつ、密閉型的な溜めや内圧も感じられる。

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