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PR評論家・高橋敦氏が使い心地と音質を実体験

「もうずっと着けてたらいいじゃんね」。 “ながら聴き” イヤホンの新定番「HUAWEI FreeArc」を評論家が使い込んだ

公開日 2025/02/28 06:30 高橋 敦
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■イヤーフック型完全ワイヤレスの最前線に登場、「HUAWEI FreeArc」


ファーウェイ「HUAWEI FreeClip」は、耳を塞がないオープンイヤー型イヤホンの中でも特に人気のモデルだ。まさにアクセサリーのイヤーカフのように美しいフォルムと輝き。それまでのイヤーカフ型イヤホンを圧倒する着けやすさと装着感。先日にも新色ローズゴールドが追加され、その人気は衰えない。

そのファーウェイから今度は、オープンイヤー型のもう一方の装着方式であるイヤーフック型を採用の新モデル「HUAWEI FreeArc」が登場した。

「HUAWEI FreeArc」

個性輝くデザインのHUAWEI FreeClipに対して、HUAWEI FreeArcはベーシックなフォルムとカラーを採用し、主張は控えめ。しかしその各所には同社ならではの技術や工夫が込められており、特に装着感はまたも「さすがファーウェイ!」と感嘆させられるほど。操作性や機能や音質も当然、その装着感に並ぶハイレベルに揃えられている。このジャンルには無数のライバルが存在するが、それらを抑えて第一線に躍り出るであろう新製品だ。詳しく紹介していきたい。

加えて今回ファーウェイは、カナル型完全ワイヤレスイヤホンの最新世代「HUAWEI FreeBuds Pro 4」も同時に発表。本記事の最後ではそちらの概要と、両製品を含めた同社ラインナップの中でのHUAWEI FreeArcのポジションも確認する。

カラーは3色展開。左からブラック/グレー/グリーン

ケースは手のひらサイズ

■独自技術を盛り込んだ渾身の “ながら聴き” スタイル


前述の通りHUAWEI FreeArcのおおまかなフォルムはイヤーフック型としてスタンダードなものだが、ファーウェイ独自の技術や工夫によって、その着け外しのスムースさ、装着中の耳周りの快適さはスタンダードの領域にはない。

HUAWEI FreeClipでは耳たぶを挟む部分に採用されていた「C-bridge Design」を、HUAWEI FreeArcはイヤーフックのまさに “Arc=円弧” の部分に採用。その曲線は1万人分以上の耳の形を分析して導き出されたものだ。そのイヤーフックは、柔軟かつ強靭なニッケルチタン形状記憶合金の芯を、超柔軟かつ肌に優しい液状シリコンで覆った構造で、材質もフィット感に貢献。

フック部分にHUAWEI FreeClipでも⽤いられた「C-bridge Design」を採⽤。表⾯素材は肌に優しい液状シリコン

それをさらに補強する細やかな設計も見落とせない。3点で耳に接することで安定性を高めつつ各点ごとの負荷や違和感は減らす「ゴールデンアングルサポート」、重量配分の最適化で体感重量をより軽く仕上げる「重心バランス設計」、耳の後ろ側へのフィットも高める「しずく型デザイン」などだ。それらがもたらす実際の快適性については後ほど語らせていただく。

耳の前部分・イヤーフック部分・耳の後ろ部分の3点で支えて重さを分散する「ゴールデンアングルサポート」

操作系はタッチコントロール。タッチエリアを広く確保することでタッチの空振りを減らしつつ、デフォルトの操作を「ダブルタップ:再生/停止」「トリプルタップ:次トラックへ」「スワイプ:音量上げ下げ」「長押し:音声アシスタント起動など」と、シングルタップなしにすることで誤動作は減らすように工夫されている。このあたりはHUAWEI FreeClipと共通。

ほか、同社イヤホン史上最強のIP57防水仕様、配置を最適化したデュアルマイクと強力なノイズリダクションアルゴリズムによるクリアな通話性能、逆位相を利用した音漏れ抑制機能、イヤホン単体約7時間/ケース充電込みで約28時間の連続再生と、基本スペックも当然充実している。

逆音波で音漏れを抑制する「逆音波システム」

ファーウェイ製品で初めてとなる、IP57規格の防塵防滴性能に対応

■「ウェアラブルかくあるべし」。ずっと着けていられる装着感


実際の装着感において特筆したいのは、イヤーフックを耳周りに沿って差し込むように装着するだけで、自然と正しい装着ポジションを得られることだ。おそらくはゴールデンアングルサポートの3点支持設計が装着時のガイドとしても機能し、「何となくしっくりくる」ように装着するだけで自然と正しい装着ポジションになってくれているのだろう。筆者が仕事柄イヤーフック型に慣れていることを差し引いても、かなり装着しやすい部類であることに間違いはない。

イヤーフックを耳周りに沿って装着するだけで、自然と正しいポジションを得られる

ロングバッテリーだから装着したまま外出できる

装着感や装着安定性、さらには音質や音漏れ低減設計にしても、そのイヤホン本来の性能はそのイヤホンが設計者の意図通りのポジションに装着されてこそ発揮されるもの。このモデルはその前提条件を常に満たしてくれる。

という具合に装着して何かしらのコンテンツを聴いたり聴かなかったりで午後を丸々過ごしてみたが、呆気ないほどに違和感がなかった。耳周りが重いとかはないし、周りの音は普通に自然に聞こえてくるし、バッテリーは切れないし。気分転換に軽く顔を洗おうとしたときには「ん?いいのか?」となったが、防水等級の高さからして水道水だけでの洗顔程度は問題ないだろう。

軽く走る、ラジオ体操的に体を大きく前後上下するなどの動きもしてみたが、装着が僅かにズレる気配さえなし。装着感は軽やかで柔らかなのに安定性はちょっと謎なほどに強固だ。アクティブな方にも安心しておすすめできる。ほか眼鏡との干渉も、筆者の使っている細いフレームでは、特に気にならなかった。

軽く柔らかな装着感ながら、外を走ってもズレにくい安定性を実現

「こんな快適なら着け外しとかケース出し入れとかなしで、もうずっと着けてたらいいじゃんね」と思う方も出てきそうな、そして実際それも可能であろう、そんな装着感が実現されている。「ウェアラブルかくあるべし」だ。

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