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【特別企画】長く使う相棒に「AT-LP3XBT」という選択を

すべての“レコード初心者”に伝えたい、オーディオテクニカのプレーヤーならアナログ再生は難しくない

2022/10/07 ファイルウェブ編集部
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「アナログレコード」への憧れがある。過去、いろいろな映像作品のオシャレなシーンにはレコード盤が写りこみ、それを見る度に「自分の部屋にもレコードを置きたい」という気持ちが蓄積されていった。大きなジャケットも、まさにオーディオ機器といったプレーヤーも、なんとも言えずカッコいいではないか。

その一方で、レコード再生はなんだか難しそうというイメージもある。揃えないといけないものが多く、置く場所も必要で、再生の “お作法” も知らないし、間違えがあるのではとドキドキしてしまう。だから結局、どうしても欲しいレコード盤を買ってみたはいいものの、そのままアートとして飾ることしかできていない。

ずっと一歩を踏み出せずにいたところ、まさに待ち望んでいた製品が登場した。それがオーディオテクニカ「AT-LP3XBT」、すべてのレコード再生入門者にオススメしたいアイテムだ。


「アナログレコードを再生する」ことへのハードルがとにかく低い



なぜAT-LP3XBTがオススメなのか、一つずつアナログ再生への課題を挙げていくことで理由を紹介することにしたい。

オーディオテクニカ「AT-LP3XBT」(予想実売価格37,400円前後/税込)

いきなりだが、現実的にもっとも大きな課題は「なるべくコストを掛けずに再生環境を構築したい」ではないだろうか。一からオーディオシステムを組み上げる場合、アナログプレーヤーのほか、『フォノイコライザー』『アンプ』『スピーカー』『それぞれの間をつなぐケーブル』が必要となってくる。機材を減らすことで出費を抑えることもできるだろうが、それでも手痛いものがある。

AT-LP3XBTの利点は、本機が「ワイヤレス対応」であることだ。Bluetooth対応のスピーカーやイヤホン/ヘッドホンなどは、すでに持っているというケースも多いだろう。音声操作に慣れていると逆に意識しないかもしれないが、Google NestのようなスマートスピーカーもBluetooth対応で、本機の接続先になる。

手持ちのBluetooth対応機器があれば、新たに購入するのはAT-LP3XBTだけでいい。AT-LP3XBTはフォノイコライザーを内蔵しているので、『アンプ内蔵スピーカー(アクティブスピーカー)』と組み合わせるシンプルシステムなら追加購入品も少ない。ただこれだと、ケーブルで接続する必要があるため設置の自由度が低い。

アナログプレーヤーとBluetooth対応デバイスがあれば、それでシステムが構築できる

この「設置の自由度」というのが次に考えられる課題だ。先述したオーディオ機材一式を安く手に入れられたとして、置く場所はどうだろうか。アンプやスピーカーと並べて設置するには棚を一段まるごと使って足りるかどうか、というスペースが必要だ。それぞれの機材を離れた場所に置く場合は、その分の長さのケーブルが部屋を這い回ることになる。これは夢見たオシャレとはかけ離れたものだ。

AT-LP3XBTであれば、対応機器をBluetooth接続することで、ほぼ設置スペースの問題はなくなる。小型Bluetoothスピーカーはテレビ台やデスクの片隅にでも置いておける。プレーヤーとの間にケーブルがないため、それぞれを部屋の対角線上に置いても邪魔にならない。435.6W×374D×128Hmmという本体を設置できればそれでいい。ほんの少し積み重なった雑誌を動かすくらいで確保できるだろう。

横幅700mm、奥行き380mmの棚に設置した様子

また「レコード盤に針を落とすのが怖い」という、初心者がだれでも思うことについても心配はない。AT-LP3XBTはハイクオリティでコアファンも納得な性能を持つアナログプレーヤーだが、誰でも使いやすい「フルオート式」であるという特徴がある。

フルオート式を簡単に説明すれば、レコード盤をセットして、STARTボタンを押せば、あとは勝手にアームが動き、針が落ちて、再生が始まるという「自動再生機能」を備えているということだ。カジュアルに楽しみたいライトユーザーにとっては、最初はボタン一つで再生できることがとても嬉しい。

STARTボタンを押せば、自動でアームが動き針を落としてくれる

新しいレコード盤を買いたくなるような満足感



それでは、まずは開梱からセッティングまでをレポートする。なんとなくアナログプレーヤーは準備から難しそうなイメージがあるかもしれないが、そんなことはない。付属する説明書は簡易的なものだが、それで迷うことなく作業が進められるくらいだ。初心者向けのプラモデルのような気軽さで組み立てられる。

パーツが少なく、数ステップで完成する

本体を取り出し、プラッターと呼ばれるレコード盤を乗せる台をはめ込み、フェルトマットをかぶせる。アーム前部にシェルと一体になっているカートリッジを差し込み、アーム後部にはウエイトをつける。ウエイトをくるくる回して、なんとなくアームが水平になったら、カートリッジの針圧にあわせてウエイトを最後に一回しする。細かな調整を行いつつも、電源を入れてBluetooth対応機器とのペアリングを済ませるまで、およそ10分ほどで終了した。

取り付けなど初心者でも苦労しないように設計されているため、安心して作業が進められる

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