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PRC735/C635シリーズ

いま4K液晶テレビをコスパで選ぶならコレ!TCLのQLED搭載モデルにプロも大注目

2022/08/06 大橋伸太郎
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4K液晶テレビ(45型未満)部門で金賞に輝いたTCLのQLED(4K液晶)「43C635」。LEDマイクロディミング、量子ドット採用でAlgoエンジンを搭載、パネル駆動は60Hz(等速)です。

NHK相撲中継は、標準状態ではやや明るく華美なので、輝度、コントラスト、色濃度、シャープネスを下げるとバランス良好な画質が得られます。力士の紅潮した肌に色むらが出ることがなく、Algoエンジンの3次元カラーマネージメントが正確に動作していることが実感されます。ライブ映像ならではのきめ細かい精細感も十分で、中型画面ながら土俵溜まりの臨場感を満喫できます。

43型サイズでも臨場感を満喫、いつの間にか映像に引き込まれてしまう

VODはどうでしょうか。『DUNE/砂の惑星』は、2Kブルーレイに遜色のない画質。漆黒の宇宙、惑星アラキスの砂漠の広漠とした無彩色に濁りがなく、ドゥニ・ヴィルヌーヴが企図したハードSFのヴィジョンが画面に現れます。

高画質ソフトの代表4Kブルーレイディスクをチェックしてみましょう。『8K空撮夜景SKY WALK』は、輝度、コントラスト、色濃度、輪郭強調等々を追い込むと、立体感と現実感の豊かな画になりました。標準状態で気になった黒浮きも落ち着き、同社一昨年の製品で夜空に現れたタイミングコントローラーのビット落ちによる暗部のノイズバンディングも抑えられています。

マイクロディミングの動作が的確で、細かい灯火が滲んだりぼやけたりせず宝石をまき散らしたように輝き、世界一といわれる東京の夜景にいつのまにか引き込まれています。

また本機43C635はリーズナブルな中型画面ながらドルビービジョンに対応しています。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の前半のハバナのシーンでは、銃撃の閃光が炸裂しパワフルな映像が楽しめ、通常のHDR10に差を付けます。

43C635をひと言で表せば素性に優れた4K中型テレビ。上位機のC735シリーズと同様にユーザーが視聴環境と好みに合わせて調整するほど良い画が現れます。手付かずのまま標準状態で見ていたらもったいない大きなポテンシャルと画質の伸びしろを秘めたテレビです。

TCL C735シリーズと43C635。VGPコスパ大賞と4K液晶テレビ(45型未満)部門金賞に輝いたふたつのQLEDテレビ。審査委員の目に狂いはなかったといえるでしょう。


【VGP2022 SUMMER 受賞一覧】
■コスパ大賞
4K液晶テレビ(60型以上70型未満)「65C735」
4K液晶テレビ(55型以上60型未満)「55C735」

■金賞
4K液晶テレビ(45型未満)「43C635」

■企画賞
「C835シリーズ」搭載映像エンジン「AlgoエンジンMAX」

(協力:株式会社TCLジャパンエレクトロニクス)

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