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小さくても超強力&高音質!Astell&Kernの技術が光る、iPhone対応ポータブルDAC「AK HC2」を聴いた

2022/06/21 高橋 敦
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一聴して感じる “パワフルさ” が魅力!Astell&Kernらしい高解像度も兼備した高音質



ではいよいよサウンドチェック。付属のLightning端子を活用してiPhoneと接続し、Apple Musicのロスレス/ハイレゾ配信楽曲を試聴した。

視聴には新規対応を果たしたiPhoneとの組み合わせで、Apple Musicから楽曲再生した

まず驚かされたのは、シンプルに「パワー」だ!イヤホンとしては比較的高感度な「AK T9iE」から、低感度な「AK ZERO1 Black」や「final A8000」まで、さまざま組み合わせてみたところ、静かな室内においては、T9iEではボリューム最小で実用音量を確保し、ZERO1やA8000でも最大ボリュームの30%前後の範囲で対応できてしまった。筆者より大きめの音量を好む方が使ったとしても、余裕ありまくりの性能だろう。大型ヘッドホンと組み合わせても特に問題なしだ。

そのパワーの恩恵か、このDAC/アンプは、まるで柔らかめの鉛筆を使って、筆圧の強弱で線の濃さや太さやを操っていくかのように、音量音圧のダイナミクスと、それを使った表現が豊かだ。

パワーとS/Nの優秀さによる強弱の振り幅に加えて、その幅の中での変化の滑らかさも秀逸。ジュリアン・ラージのソロギター楽曲では、弱くから強くではなく、弱くからやや弱く、ピアノからメゾピアノへの滑らかなクレッシェンド、そんな細やかな演奏表現もしっかり届けてくれる。

低音表現も強い。T9iEやA8000のように超低域までカバーするダイナミック型イヤホンと合わせて、Robert Glasper Experiment「Human」を聴くと、中低域の緩みを抑えつつも、超低域まで詰まりなく力強く伸びるという理想的な感触を叩き出してくれた。抑えと伸びの両立!これもパワーの余裕があってこそか。

スマホに接続すると、本体に備えられたLEDが光り、AK HC2が機能していることがわかる

ZERO1やA8000との組み合わせでは、高域から超高域の透明感や煌めきも際立つ。ジミ・ヘンドリックスの「Little Wing」は、鉄琴の音色が輝きながら上に抜ける様子が実に美しい。宇多田ヒカル「BADモード」では、ギターのシャリンとした鈴鳴り成分にも耳を奪われる。

そういった高域側の音色が鋭さに偏らず、適度な厚みを備えているのも特徴的な要素だ。高域側にまで力がぐっと注がれているこの感触は、同社のハイレゾDAP「KANN」シリーズのそれに通じるかもしれない。

とにかくパワフル!そして、そのパワーの余裕を活かした緻密な音作り!これをスマホのバスパワー電源でやり遂げるとは驚きだ。

小型で低消費電力で、だけど高音質。それを両立させるための様々な技術は、同社がポータブルオーディオブランドとして磨き続けてきたものだ。ならばこの小さなスティックこそ、Astell&Kernの技術が最もコンパクトに凝縮された象徴的なアイテムと言えるのかもしれない。



(協力:アユート)

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