【特別企画】価格を超えた実力を備える

評論家の自宅にも採用! 機器の特性をストレートに表現するティグロン“2000シリーズ”

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角田郁雄
2021年04月12日
高品位で美しいハイエンド製品が立ち並ぶ、角田郁雄氏の自宅オーディオルーム。実は角田氏の愛用システムの要所は、ティグロンのケーブルが活用されているのだ。ティグロンの音質的な魅力はどこにあるのか、過去の愛用モデルを振り返りながら最新モデルのサウンドまで解説する。

■電源ケーブルの悩みを一気に解消させた「MGL-DFA10」

私は音楽に内包する空間をできる限り広く深く再現したい。そしてここにリアルな演奏を描写することをオーディオ再生の目標としている。これまでに数々の製品を試聴し、この目標を実現してくれるモデルたちを、できる限り導入してきた。一方で、接続するインターコネクトケーブル、スピーカーケーブル、電源ケーブルで音質が大きく変化することも体験し、随分悩まされた。特に電源ケーブルには多く投資した。しかしながら、実際に使用すると、中高域の量感が増えたり、高域がシャープになり過ぎたりして悩まされていた。

ティグロンのフラグシップ“2000シリーズ”。電源ケーブル「TPL-2000A」(手前)、RCA/XLRケーブル「TPL-2000R/X」(中央)、LANケーブル「TPL-2000L」(奥)

そんななかで、ティグロンの電源ケーブル「MGL-DFA10」と巡り会った。最初に感じたことは、愛用するエアーのモノラルパワーアンプ「MX-R Twenty」の聴感上のS/Nが下がり、解像度が向上した。さらに色付けが少なく、音の透明度と瞬発力が高まった印象も受けたのである。

その後HSEという導体高品位処理がされた「MGL-DFA10-HSE」という製品が登場し、解像度が高まり、音抜けが向上した。この時こそ、ティグロンのディップフォーミング導体、独自のマグネシウム・シールドとフィルターの特性の効果を明確に体験できた瞬間であった。エアーのプリアンプ「KX-R Twenty」とプレイバック・デザインズのSACDプレーヤー「MPS-5 Limited」に導入。その後、コードのDAC「DAVE」にも導入した。これにより、聴感上のS/Nや解像度が一気に向上したのである。

しかし同社は昨年、これに留まらず、さらにプレミアム仕様の「TPL-2000A」を発売した。この製品はMGL-DFA10-HSEを格段に高品位化し、第2世代のマグネシウムフィルターと高周波シールド性能に優れ、航空産業にも使用される特殊外装チューブと表面帯電防止処理を新たに採用した。そして、フルテックのNCF素材使用のハイエンド・プラグも使用していることが特徴となっている。

私はこの仕様に魅せられ、実際に使用したが、音は大きく変化した。より高密度化され、倍音成分が増えた印象を受けたことである。特殊外装チューブと帯電処理、高品位コネクターを投入することで、マグネシウム・シールドとディップフォーミング導体の特徴がさらに活かされたのだろう。弱音の再現性や解像度、空間再現性がいっそう高まった印象を受けた。とりわけパワーアンプでの効果が高かったのでエアーの「MX-R Twenty」に導入した。

その結果として、デリケートな超弱音とも言える響きを際立てるほどの高解像特性と、立ち上がりが俊敏な高速レスポンスを実現したと実感している。無帰還の完全DCディスクリートアンプの特性も存分に発揮しているように思える。デザイン的にもアルミブロックを切削したシルバーのエアーのデザインともベストマッチする。

ティグロンは、こうした導体構成を全ての製品に共通して採用しているので、私が愛用するスピーカーケーブル「MSS-DF100SP-HSE」はアキュフェーズのパワーアンプ「A-75」やブルメスターの「911 Mk3」ともベストマッチし、それぞれが搭載する技術による音をストレートに再現してくれる。

インターフェースとしても、静電容量を発生させない構造であるため、色付けが少なく、S/Nの良い特性を実現している。特にバイワイヤリング使用では中低域再生を見事に充実させ、B&Wの「802 D3」からの高い音圧、生々しい音場と音像を日々体験しているところである。

■2000シリーズのインターコネクトやLANも愛用。機器の特性をストレートに伝送する

さらに話は進むが、私はインターコネクトケーブル「TPL-2000R/X」にも好感を持った。デザインとしては前述の電源ケーブル「TPL-2000A」と通ずるところがある。ディップフォーミング導体を6本、中空特殊樹脂の周りに配置し、最新のマグネシウム・シールドとフィルターを採用。白色の航空機グレードの特殊外装チューブを使用していることが主な特徴となっている。

おそらく導体被覆にはFEPやフッ素樹脂系素材が使用され、静電容量を下げ微細振動の影響を受けない強固な構造も実現しているように思える。その音を前述のエアーのプリアンプとプレイバック・デザインズのSACDプレーヤー、さらにdCSの「Vivaldi」とジェフ・ロゥランドのプリアンプで試したが、まさに目の前に奏者が実在するかのような、リアルな音場が展開した。しかも、静寂感を引き立てる高解像度特性で、使用する機器の特性をストレートに伝送する。音の立ち上がりが極めて素早く、ワイドレンジ特性も魅力あった。

同時発売のLANケーブル「TPL-2000L」も共通する特性や音質を体験することができた。結果として、この両製品も導入することになってしまったのである。

なお、同社の製品は特にヨーロッパで高い評価を受け、ハイエンドモデルで使用されているとのことである。私自身も、価格を遥かに超えた実力を備えるハイエンド・ケーブルであることを実感し、みなさまにもぜひ、試して欲しいと思っているところである。

●TIGLON 2000シリーズ 価格
TPL-2000A 198,000円(1.2m/税込)、214,500円(1.8m/税込)
TPL-2000R/X 165,000円(1.0m/ペア/税込)、176,000円(1.5m/ペア/税込)
TPL-2000L 68,200円(0.5m/税込)、77,000円(1.0m/税込)

(提供:ティグロン)

本記事は『季刊・オーディオアクセサリー 179号 AUTUMN』からの転載です

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