HOME > レビュー > いまこそマイク付き“完全ワイヤード”イヤホン!使いこなしてリモート会議で差をつけよう

[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第260回】

いまこそマイク付き“完全ワイヤード”イヤホン!使いこなしてリモート会議で差をつけよう

公開日 2021/04/02 06:32 高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

まずはSteelSeries「Tusq」。着脱式ブームマイクを備えつつ、税込で5,000円前後という低価格も嬉しい製品だ。

普通のイヤモニとして違和感ない筐体からこれまた違和感なくブームマイクが伸びている

ブームマイクは着脱可能で、その上ブームマイクを外しているときでもケーブル側のマイクによって身軽に通話可能

ADV.「Nsmo Jr」はTusqとほぼ同様の機能性を備えつつ、さらにお手頃な税込3,000円前後! といっても高い方でも5,000円ということで「どっちも安い」わけだ。装着感等が自分の好みに合いそうな方を選べばよいだろう。

ブームマイク搭載の効果は単純明快、「マイクを口元近くにセットできるから、周囲の余計な音は拾わず、こちらの声だけを綺麗に拾って相手に届けられる」ことだ。デジタル処理で声にフォーカス云々以前の話として、物理的に「マイク位置が最適」という根本的な強み! 見た目にもいかにも通話用な雰囲気があり、リモート会議専用機として気分も高まるアイテムだ。

こちらはちょっとゴツめなフォルム

FitEarイヤモニに増設できるブームマイクも登場予定!

そして、イヤーモニター分野のトップランナーでるFitEarからは、同社イヤーモニター向けのブームマイク増設アイテムを準備中! こちら、Twitterでチラ見せされるなど、気になっている方もいらっしゃるかもしれない。


「わたくし初めからこんな感じですけど何か?」的な自然さでブームマイクを一体化

こちらのサンプルは某社のご厚意を受け、某社製品のパーツを流用して組み上げられているとのこと
仕組みとしては「リケーブルの端子部にブームマイクの基部を一体化」という形になっている。

この説明だけだと「リケーブル端子という小さなパーツにブームマイクの重さ等の負荷もかかるって、強度的にだいじょうぶ?」みたいな不安を感じるかもしれない。しかし実物を手にしてみるとそんな不安は全くなし!

というのも、同社イヤモニは信頼性を高めるため、そもそも頑強なリケーブル端子を採用している。おかげでブームマイク増設に利用しても、強度的な不安もなければマイク部のガタつきもない。このリケーブル端子だからこそ形にできたアイデアと言えるだろう。

なおこのFitEarヘッドセットアダプター(仮)は、そもそもはステージユースに向けて試作されたものとのことだが、製品としてはステージユース、ゲーミングなどのホームユースそれぞれに向けたバージョンを企画&試作中とのこと。こちらの記事の写真はホームユース用の試作品だ。

リケーブル機構を生かしたマイク強化アイテムというのには、可能性を感じる。ブームマイク搭載ほど本格派でなくとも、普通のマイク付きケーブルの形のままでそのマイク部分の性能を強化した「通話重視リケーブル」なんてのも登場してくれると嬉しい。それなら一般的なリケーブル端子でも強度的な問題はないだろうし。

マニアが余らせがちな有線イヤホンに新たな役割を!

PHILE WEB読者の中には、手元に様々な有線イヤホンを死蔵してしまっていて申し訳ないお気持ちを抱えているイヤホンファンの方もいらっしゃるかと思う。そんなイヤホンを “リモート会議用” という新たな役割で復活させるというのは、マニアだからこその有効利用、イヤホン活用と言えるだろう。ぜひ検討してみてほしい。

高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi
趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。


[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域 バックナンバーはこちら

前へ 1 2 3 4 5

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE