NUARL「N10 pro」はNCだけじゃない！音も機能も大充実の “遊べる” 完全ワイヤレス

さて、再三触れているように、N10 Proには音質をカスタマイズできる要素が数多くある。まずN10 CONNECTアプリからイコライザーを「ソフト」に切り替えると、声の立ち上がりがマイルドで情報量もしっかり感じられる。

「フラット」は中域の情報がキメ細かくなる一方で、声と音楽を区別のないフラットバランスに再生し、低音のメリハリは弱まるが量感はアップする。DSP処理のないドライバー本来の性能を垣間見れるセッティングだ。個人的には「ソフト」の設定が、昨年の「N6 Pro」にも似た美音でお気に入りだ。

イヤピースも音質カスタム要素の一つ。イコライザーは標準とし、Block Ear+からフォームタイプのMagic Ear+ for TWEに切り替えてみると、声のシャープさと共に、中域を微細音まで描き出し、華やかで臨場感あるサウンドに。低音もハリのある音圧感とダイレクトなパワーがある。遮音性アップの効果もあり、屋外リスニング、そして重低音志向でも推奨したい。

なお、組み合わせるプレーヤーをAndroidスマホのaptXに切り替えると、高域のパワーをしっかり伝えて情報量もあるバランスで音楽全体が描かれる。声の立ち上がりは男性/女性ボーカルともよりナチュラルで、重低音の量感もaptXコーデックの方が強く、音楽的なノリの良さも感じられる。

N10 Proは高音質というだけでなく、多機能かつ豊富なカスタマイズ性も魅力的な一台だ。騒音と音質のバランスが考えられたノイズキャンセリング機能はもちろん、音楽リスニング時にもイヤーピースとイコライザーによる音質カスタマイズも可能。

ポータブルオーディオ愛好家に向けた完全ワイヤレスイヤホンとして、ユーザーが踏み込めば踏み込むほど遊べるモデルといえるだろう。

■音質、機能のコスパが優秀過ぎる「N6 mini」

NUARLが今回登場させた新ラインナップの中でも、戦略モデルと呼ぶべき存在が「N6 mini」だ。

2019年末に発売されたN6/N6 Proの弟分モデルで、ドライバーにN6と同じ独自開発の6mmダイナミック型「NUARL DRIVER[N6]v3 モジュール」を採用し、BluetotohのSoCにはQCC3020を搭載。IPX7防水対応、外音取り込みにも対応し、トレンドの多機能が揃った一台である。

iPhoneと組み合わせて音質をチェック。宇多田ヒカル『あなた』から聴き込んでみると、「N6」シリーズから継承されたクリアで通りの良いサウンドで、美しい歌声の再現が印象的。Official髭男dism『Pretender』では、楽器の音も華やかでライブ感たっぷりに描き、空間を振動させるような重低音のパワフルさも強力。小型重低音イヤホンを求めている人にも推奨できる。

一番の驚きがこれだけのトレンド機能、サウンドが揃って9,900円（税抜）という価格設定。NUARLの高音質をお買い得価格で楽しめるハイコスパモデルである。

（協力：エム・ティ・アイ株式会社）