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【特別企画】サウンドキャラクターも変化

あらゆるシーンで活躍、万能型の完全ワイヤレス。Jabra「Elite Active 75t」レビュー

公開日 2020/04/07 06:30 山本 敦
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Jabraといえば、スポーツタイプの完全ワイヤレスイヤホンをいち早く手がけてきたブランドだ。同社の完全ワイヤレス初代モデル「Jabra Elite Sport」が日本で発売されたのは、まだ周囲を見渡しても完全ワイヤレスそのものが希少だった2017年の春のこと。

振り返れば、Jabraの完全ワイヤレスイヤホンは初代機から一貫してスマホとイヤホンの間、そして左右のイヤホン間の接続性能がとても安定していた。というのも、Jabraの親会社であるGNグループは、今から150年以上も昔から欧州デンマークに拠点を構え、世界の通信技術の発展に貢献してきた電信会社であることを考えれば合点がいく。かつて日本とユーラシア大陸を結ぶ通信ケーブルの敷設を手がけたのも同社だ。

同社はこれまでにもユーザーの声や市場のニーズを丁寧に聞き取りながら、同社製品の改善を絶え間なく重ねてきた。また、Jabra Elite Sport以前にもBluetoothヘッドホン・イヤホンを数多く商品化してきたノウハウと、補聴器メーカーとして長く業界をリードしてきたGNグループの開発資産は、あらゆる人の耳にフィットするエルゴノミクスデザインが作り出される源泉でもある。

同社による完全ワイヤレスイヤホンの研究成果が反映されたのが、最新モデルである「Elite 75t」だ。そしてこのたび、「Jabra Elite Active 65t」のコンセプトを受け継ぎ、アクティブシーンにおける最高の機能性を追求した“Activeシリーズ”「Jabra Elite Active 75t」が誕生した。

Jabra「Elite Active 75t」¥OPEN(予想実売価格:税込29,480円前後)

ベースモデルであるElite 75tは、前モデル「Elite 65t」から本体のサイズを約20%も小型化し、さらにイヤホン単体で約7.5時間の連続音楽再生が楽しめるよう、バッテリーのスタミナを強化している。

Elite Active 75tも同じ進化を遂げつつ、本体の防水スペックをElite 75tのIP55からIP57相当に強化し、ハウジング内側をグリップ感向上のためマット仕上げに変更。カラーバリエーションもActive独自の色展開が計画されている。

音質についてもElite 75tとElite Active 75tとの間にキャラクターの違いがあった。音の印象をお伝えする前に、Elite 75tシリーズが共有する重要なテクノロジーをもう少し深掘りしておきたい。

Elite 75tのテクノロジーを継承しつつ、IP57の防塵・防水性能獲得などアクティブシーンでの機能性を追求

高い接続性や多機能アプリなど、抜群の使いやすさ

Jabraは完全ワイヤレスイヤホンの左右間をつなぐ技術に、音途切れや通信遅延が発生しにくいと言われる近距離磁気誘導(NFMI)を使い続けている。

昨年秋にJabra本社のプロダクトマネージャーを取材した際、Elite 75tにはGNグループが補聴器の性能を高めるため、独自に通信品質を改善したNFMIの通信チップが搭載されているという説明を受けた。筆者もふだんよく同機を使っているが、電波環境の厳しい場所・場面でも音切れに悩まされた覚えがなく、通信品質は驚くほど高いと感じる。

また、Elite 75tシリーズからは通信の感度をさらに高めるため、リモコンボタンになっている本体の左右側面にリング型のアンテナを配置している。装着した状態のとき、電波が人の体を遮られないように、なるべく耳から遠い位置にアンテナをレイアウトしたことも、安定した通信品質の実現に結びついている。もちろん、リモコンボタンの操作がこれに影響を受けることもなく、とてもスムーズで心地よいクリック感が得られる。

本体がコンパクトなので、耳穴に余計なプレッシャーもかからない。常にワイヤレスイヤホンの最先端を追いかけてきたJabraのことだから、きっともうアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンの開発を進めているに違いないが、筆者はElite 75tシリーズは、パッシブな遮音性能も驚くほどに高いと思う。身に着けると地下鉄やバスの走行音は自然に消えて、音楽の世界に心地よく没入できる。

本体はコンパクトで使っていて余計なプレッシャーを感じない。内側はグリップ感の高いマット仕上げになっている

次ページあらゆるシーンで生演奏のように躍動感あふれる音楽を

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