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突き抜けた “別次元” サウンド。テクニクス完全ワイヤレス「EAH-AZ70W」衝撃の実力を探る

2020/03/19 折原一也
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ワイヤレス仕様はBluetooth 5.0で左右独立受信方式対応、AACコーデックにも対応。実際EAH-AZ70Wをテストする際、都内の電車やターミナル駅に持ち出して音楽を聴いたり、ノイズキャンセルの検証をしてみたが、一度も音途切れが発生せず、ワイヤレス通信も安定していた。

ノイズキャンセリングON、かつAACコーデック再生時の、イヤホン本体の連続再生時間は約6.5時間、バッテリーケース込みでの連続再生時間は最大約19.5時間だ。イヤホン本体と同じく艶消し仕上げのケースも含め、大人の持つガジェットとして、実に高級感のあるデザインだ。

充電ケースはアルミニウム、天面部はヘアライン仕上げで上質なデザインに仕上げられている

充電端子はUSB Type-Cを採用。ケース背面部に装備する

“業界最高クラス” 「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」の実力は!?

2020年の完全ワイヤレスを語る上で “最重要” ともいえるキーワードが、ノイズキャンセル対応だ。EAH-AZ70Wでは、パナソニックが自社開発した業界最高クラスの「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」を採用している。

業界最高クラスを打ち出した秘密は、ノイズキャンセル処理の仕方にある。ノイズキャンセルに必要な騒音を集音するマイクはイヤホン外側と内側に配置されており、外側のマイクによる「フィードフォワード方式(FF)」にはデジタル処理、内側のマイクによる「フィードバック方式(FB)」にはアナログ処理を組み合わせているのだ。

ハウジング周囲にマイク穴を配置。風切り音を低減するラビリンス構造とし、その内側にマイクを搭載する

集音方式とノイズ低減処理をそれぞれ異なるかたちで掛け合わせたこの独自方式では、騒音レベルの大きいイヤホン外側のノイズをデジタルで処理し、耳に近く音に敏感なイヤホン内側のノイズをアナログによって遅延を抑えて処理することで、高いノイズキャンセル効果を発揮する。ちなみに、同時に発表されたパナソニック「RZ-S50W」も技術方式としては全く同一だ。

公式にも “業界最高クラスのノイズキャンセル性能” と謳っている、EAH-AZ70Wのノイズキャンセリング機能。実際には、どれだけの騒音低減効果があるのだろうか。

EAH-AZ70Wを装着し、都内の電車に乗って検証してみた。ノイズキャンセリング機能をONにすると、電車が発するゴトゴトといった走行音、あるいはゴーと響く重低音の騒音は、ほぼ無音に近い状態まで抑え込む。モーターの加速する音や車体とレールが擦れる甲高い音は残るものの、耳障りな部分はしっかり低減されている。

なお、人の話し声や車内アナウンスは元の音に近い形で聞こえた。ただしこれは、あくまで音楽を止めた「無音状態」での検証。音楽を流していれば、騒音はほとんど気にならないレベルになる。

ノイズキャンセリング機能を検証。電車など喧騒の中でも“業界最高クラス”の性能を実感

ノイズキャンセリングだけでなく「外音取り込み」も可能で、右イヤホンを約2秒タッチすると切り替え可能。外音取り込みモードを試してみると、人の声など中高域を高感度に取り込んでくれた。ちょうど検証中に電車遅れのアナウンスがあったが、ノイズキャンセリングONの状態でまずアナウンス自体に気づき、イヤホン操作で外音取り込みモードに切り替えて詳しく情報収集という具合に、上手く機能した。

より騒音レベルの低い街中での検証では、全ての帯域の騒音が抑えられる効果が感じられた。車の走る重低音の騒音はほぼ低減しているが、近づくと気付く程度。ガヤガヤとした騒音はほぼ収まり、遠くで流れる音楽やマイクを使った呼び込み等は、音量を落として聴こえてくる。だがこれも無音状態の話で、音楽を流していれば外の騒音も気にならないだろう。

ここまでの検証を通して、完全ワイヤレスイヤホンによるノイズキャンセル性能として考えると、EAH-AZ70Wは業界内でトップグループといえる。

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