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【特別企画】独自イヤーピースが秘訣

スポーツ好きのイヤホンファン、必聴!プラントロニクス「BackBeat FIT 3100/2100」の完成度がすごい

公開日 2019/07/24 06:00 海上 忍
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耳穴とすき間があるため周囲の音が聞こえてしまうが、このイヤーピースはそれが狙い。最近のワイヤレスヘッドホン/イヤホンでは、マイクで集めた外部の音を音楽にかぶせて聞かせるアンビエントサウンド機能が流行りだが、Always Awareイヤーピースでは同等の効果をアコースティックな機構で実現するのだ。

BackBeat FIT 3100/2100はともにインナーイヤー型で、φ13.5mmダイナミックドライバーを搭載

スポーツ向けを謳うだけあって、水気やホコリへの耐性もしっかりしている。BackBeat FIT 3100/2100はいずれも、「有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形)」とする防塵性能5級と、「一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)」とする防水性能7級を備えた、IP57準拠の製品だ。

管理用アプリ「BackBeat」を使うと、ただペアリングしただけでは気付かない機能の全貌が見えてくる。ファームウェアアップデート、アナウンスに使用する言語の選択(英語や日本語など17種)、フェイスプレートをタップしたときの挙動を設定する「My Tap機能」などにアクセスでき、それぞれ設定することができる。

管理用アプリ「BackBeat」では、ペアリングした機器を選択すると、各種機能の設定が可能に。ハウジングをタップした際の操作を設定する「My Tap」やイヤホン/ヘッドホンを無くした際に役立つ「Find MyHeadset」などを搭載する

このMy Tap機能が、スポーツではかなり役立つ。一般的には音楽再生/停止や曲送りなどの操作に割り振るもので、それだけで使い勝手は格段に向上するが、加えてアプリとの連携によりストップウォッチやタイマーなどをイヤホンから直接操作できるのだ。

例えば「あそこまで何分で走ろう」といった目標を思いついた際、いちいちスマホを取り出して設定することなく、走りながら1タップでストップウォッチをスタートできる。実際の使用シーンを想定した機能設計だ。

想像以上のフィット感、高い解像度とキレの良さが魅力の開放感あるサウンド

BackBeat FIT 3100/2100は “スポーツ向け” であり、屋外でラフに使うことで本領を発揮する。そこで日課のランニングに連れ出し、音質と装着感を検証してみることにした。

まずは装着感。初めて利用すると、カナル型に慣れた耳には若干の心もとなさを感じるかもしれないが、それこそがAlways Awareイヤーピースの特徴。耳穴を完全に塞ぐことはせず、外音が自然に耳に入るようあえて “すき間” を残した構造により、音楽を聴きながら交通量の多い道路近くを走っている時でも、自動車の走行音やブレーキ音、クラクションなどを聞き取ることができるのだ。

カナル型のように密着するのではなく、ふわっとした装着感ながら程良くフィットし、ランニングなどの動きにもズレたり外れる心配もない

イヤーピースの位置は耳穴付近に留まるような “ふんわり” 加減なので、正直激しい運動ではズレるかもしれないと少し心配していたが、それは杞憂に終わった。約5kmのランニングルートでは、2度ほど信号を渡る以外は一定のペースで走り続けることになるのだが、2機種とも耳にほどよくフィットして、足からの衝撃が伝わる度にズレたり浮いてしまうような事はなかった。

次ページ解像度も高くクリアなサウンド。程良いフィット感も良好

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