HOME > レビュー > ポップなデザイン&1万円以下で優秀サウンドの完全ワイヤレスイヤホン。JAM Audio「Live True」レビュー

イヤホン「Live Loose」/ヘッドホン「Been there」も

ポップなデザイン&1万円以下で優秀サウンドの完全ワイヤレスイヤホン。JAM Audio「Live True」レビュー

公開日 2019/06/10 06:30 折原一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

イヤホン本体を実際に装着してみると、耳の内側に吸い付くようなフィット感がある。ファブリック仕上げのイヤホン本体外側は、柔らかい曲線を描く独自のドーム形状をしており、ドームの頂点に配置されたボタンに、“JAM”というエンボス加工のロゴがさりげなく入っている。ポップと呼ぶよりミニマルでモダンな印象で、ブラックやブルーなら、大人が持つ完全ワイヤレスイヤホンとしても納得のデザイン性だ。また、「クリームソーダ」カラーは、ファブリックの柄まで活かしたデザインで遊び心満点だ。

「クリームソーダ」カラーは遊び心のあるデザインを採用。ファブリックの柄も活かされている

イヤーチップはXS/S/M/Lサイズのほか、2フランジチップもS/M/Lサイズ用意する。特に通常イヤーチップのXSサイズは見た目にも非常に小さく、耳穴の小さい中学生などでもフィットしやすいだろう。2フランジチップはフィット感アップと音質のカスタマイズ向きだ。

イヤホン本体の質量は公式表記は両側合計で約10g。実機を測ると片側がイヤーピース込みで約5.3gで、小型の部類といえる。なお本体は汗と水にも強いIPX4の防滴仕様で、試しに水滴をたらしてみても、ファブリックの表面で水滴のまま弾いてくれるので安心だ。

内部にはφ6mmのドライバーユニットを搭載し、再生周波数帯域は20Hz - 20kHzまでをカバー。Bluetooth 4.1でSBCコーデックのみ対応とスタンダードなスペックだ。

充電ケースもイヤホン本体と同じく、外観はファブリック仕上げ。スライド式でケースを取り出す機構も含めてスタイリッシュな仕上げだ。充電ケースは約115g。なお、充電用のmicro USB端子のほかに、スマホ等の充電ができるUSBポートも搭載。ラバー製の端子カバーが付いているので、こちらも防滴性能を確保している。本体のみのバッテリー駆動時間は約3時間と短めだが、大きめの充電ケースで最大15回の充電ができるので1週間以上持ち出せる。

イヤホン同様に、外観はファブリック仕上げの充電ケース。スライド式で開閉もスムーズ

スマホとのペアリングは、ケースから取り出せば自動的に左右が接続され、スマホからのペアリングモードに入るので選ぶだけで接続完了だ。なお、片側のみペアリングしても使える仕様となっている。なお音楽再生時の操作は、左右イヤホンとも1回押しで再生/停止のみと最低限。他には通話関連の操作と、左右イヤホンどちらでも2回押しでSiri/Googleアシスタントの呼び出しが可能だ。

それでは実際にLive Trueで音楽を聴き込んでみよう。米津玄師の『Lemon』を聴くと、ボーカルは空間に広がる響きが適度に乗って印象的だ。この歌声を、ディープに沈み込む低音が支えている。サウンドのスケールが大きく、音楽に没入することができる。

宇多田ヒカルの『あなた』を聴いても、ボーカルがサウンドステージの中でクリアに響き、低音もアタックが早くリズミカルだ。映画「ラ・ラ・ランド」より『アナザー・デイ・オブ・サン』を再生すると、やはり音楽に包み込まれるような没入感が得られる。沈み込むウッドベースの音の厚みと、歌声のバランスも良好だ。2フランジタイプのイヤーチップでは音がよりダイレクトに届くようになり、例えばバンド演奏の各楽器の細い表現までより聴き取れるといった効果が得られた。

1万円以下で登場するLive Trueだが、デザイン性の高さと、カスタマイズ可能な音質となかなか魅力的なモデルといえる。

次ページ超ハイコスパな「Live Loose」、明るいサウンドの「Been there」

前へ 1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク