[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域:第228回

完全ワイヤレス“じゃない”アイテムが充実!平成最後の「ヘッドフォン祭」超個人的ランキング

高橋 敦

前のページ 1 2 3 4 次のページ

2019年05月10日
さすが平成最後のヘッドフォン祭、完全ワイヤレス “じゃない” アイテムが充実!

去る4月27日と28日の土日、早見沙織さんと相対性理論のライブの直前の週末、毎年恒例「ヘッドフォン祭」が開催された。いきなりだが、こう言わせてもらおう。「ここしばらくで最もヘッドフォン祭らしいアイテムや企画が集結したヘッドフォン祭だった!」と。というのも、今回会場では完全ワイヤレス “じゃない” アイテムが素晴らしく充実していたのだ。

世間の注目が完全ワイヤレスに向いている今だからこそ、マニアのイベントとしてはこれが正解! なのではなかろうか? というわけで、充実のイベント内容からいつも通り勝手にランキング形式でピックアップ! 超個人的ベスト5を紹介させていただこう。

【第5位】「春のイヤピまつり」

カナル型イヤホンにおいてイヤホンと耳の接点となる超重要インターフェースであるイヤーピース。各イヤホンの付属品がマッチング的にはベターであるが、しかし耳の形も音の好みも人それぞれであるからベストイヤピも人それぞれ。

イヤピ選びの試行錯誤はイヤホンマニアの楽しみのひとつであり、その選択肢を増やしてくれるイヤピ新製品は大歓迎していきたい。そして今回の祭には要注目! なイヤピ新製品が数多く出展されていた!

全サイズを豊富に用意した気合の試聴ブース!

1サイズ4個入り2,700円とお高いがその価値あり

まずは遂に発売を迎えすでに試し始めている方も多いであろうこちら、JVC「スパイラルドット++」!略して「スパドプラプラ」!

その進化の流れは、大まかに言えば以下の通り。
・無印スパド:大口径開放の傘内側に空力ドットを設置
→スパプラ(+):素材を人肌もちもち感な特殊シリコンに変更
→プラプラ(++):軸の素材を硬めのシリコンに変更

プラプラでの軸素材変更は、同社プラプラ標準装備イヤホンではなく、他社も含めたイヤホン全般と組み合わせて利用する場合の軸の固定力の確保が狙いと推測できるが……
詳しくは成藤少佐のレポート参照だ!。

そして国内導入前の製品としてはこちら、エミライブースにて「取り扱い検討中」として展示のePro「HORN SHAPED TIPS」。

写真だけだと普通との違いがわかりにくいかと思うが……

開口形状に注目!

こちらのポイントはまず、開口部がいわゆるラッパ型、ホーン形状になっていること。音響的に最小限の損失で音波を送り出すために採用したという。実は前述のスパドもよく見ると若干ホーン気味っぽい形になっていたりするのだが、こちらは若干とかではなく明確なホーン型であり、それを最大の特徴としている。

もうひとつは素材。シリコンとグラフェンを混合してあり、耳触り的は従来のシリコンの感触を維持しつつ、耐久性や安定性を高めてあるとのこと。正式な上陸が楽しみだ。

今回は他にも下記のような新型イヤピが出展されており、これらの正式な登場にも期待したい。

ハンガリーから上陸「Symbio」イヤーチップス。フォームの表面をシリコンで強化したようなタイプ

AZLA「SednaEarfit」シリーズは軸を低くして耳への挿入を浅めにしたバリエーションを提案。完全ワイヤレスケースとの相性もよさげ

【第4位】桧スピーカー、ヘッドフォン祭に登場!

キャビネットに日本国産の桧を用い、その響きの特性を生かしたサウンドを持ち味とするスピーカーブランド「オーディオフィル」が遂にヘッドフォン祭参戦!

フロア奥の陽光射し込むスペースに桧スピーカーが映える

現行ラインナップのすべてとなる「PR-83Sol」「Concept-SOLA」を展示&音出し

ヘッドフォン祭会場という周囲の環境では、さすがにその実力のすべてを叩き出すには至っていないと思うのだが、適度な音量にて会場の空気に自然に馴染む心地よい音を生み出していた。この「周りにうるさく感じさせない心地よい音」というのも、このスピーカーのポイントだろう。

完全ワイヤレス “じゃない” アイテムの充実といえど、FOSTEXのソレはやはり大注目!

前のページ 1 2 3 4 次のページ

関連記事