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10月26日発売

「iPhone XR」レビュー。XSやXS Maxと肩を並べる完成度、廉価機でも下位機でもない

公開日 2018/10/23 19:00 山本敦
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6色のカラーバリエーションを用意、メインフレームは航空宇宙グレードのアルミ

そして、2013年に発売されたiPhone 5c以来となる、原色系のカラーバリエーションが展開される。それぞれの実機がどんな色に仕上がっているのか気になっている方も多いと思う。

iPhone XRは最初からPRODUCT REDが選べる

カラフルな6色のバリエーションが揃う

今回は6つのカラーバリエーションの中からホワイトを試用した。実機を手にすると白色の純度がとても高く、清涼感あふれる色合いに気分が高揚してくる。iPhone 4Sと並べてみるとホワイトのトーンは近いようにも見えるが、iPhone XRの方がよりホワイトが濃縮されていて滑らか、かつクリーミーに感じられる。パネルのサイズが大きいことによるインパクトも影響しているのかもしれない。

今回ハンドリングしたのはホワイト

右にiPhone 4Sのホワイトを並べてみた。微妙な差ではあるもののiPhone XRの方がより白色が濃密に感じられる

ブルーやイエローなど原色系のiPhone XRも良いが、精悍なホワイトやブラックも、発売直後は周囲から注目されること請け合いだ。

iPhone XS/XS Maxとはまた違ったプレミアム感

本体のメインフレームには航空宇宙グレードの硬さと軽さを特徴とする、7000番台のアルミニウム合金を採用している。酸化皮膜処理塗装を施しているので、手に持った時のサラッとした肌触りが特徴的だ。

メインフレームには堅牢性と軽さに優れるアルミニウム合金を採用

iPhone Xのステンレス合金のフレームと並べてみる。iPhone XRのマットな質感もいい

iPhone XS/XS Maxとはまた違ったプレミアム感を漂わせているところも満足度が高い。ホワイトはアルミフレームがシルバーになるが、他のカラバリモデルはリアパネルに合わせて一体感の高い仕上げとしている。

最新かつ最速のプロセッサー「A12 Bionic」を搭載

iPhone XS/XS Maxと肩を並べる共通点についてもおさらいしておこう。プロセッサーには最新世代の「A12 Bionic」を搭載。App Storeから手に入るARアプリも快適に動作する。これは後ほどハンドリングする。

アップルが自社で開発したリアルタイム機械学習専用のハードウェア「Neural Engine」は8コアのアーキテクチャを採用して、A11 Bionicとの比較では、Core MLのフレームワークで動作するプログラムを最大9倍速く処理できるようになった。

本体はIP67相当の防塵・防水対応。App StoreにはまだiPhone XR専用の純正ケースが並んでいないが、本体はフロント・リアともに強化ガラスを採用しているので、ケースに入れず素のままでも安心して使える。

iPhone XSと同様に、一つを埋め込み型のeSIMとしたDSDS(デュアルSIM/デュアルスタンバイ)機能に対応。iPhone 8シリーズから採用するQi規格のワイヤレス充電もサポートしている。

そしてこれは先月にiPhone XS Maxをレポートした際にも触れたことだが、パッケージにはアップル純正の「Lightning-3.5mmイヤホンジャック変換アダプター」が同梱されなくなった。ポータブルリスニングを楽しむ際にはLightning接続のEarPodsを使うか、Bluetoothイヤホン、Lightningデジタル接続のサードパーティーのイヤホンを用意しよう。

次ページいよいよiPhone XRの実力を検証!

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