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ソニーのサウンドバー「HT-Z9F」レビュー。フロントSPだけでアトモス/DTS:X対応「バーティカルサラウンドエンジン」がすごい

大橋伸太郎

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2018年06月01日
昨年ソニーは、サウンドバーのフラッグシップモデル「HT-ST5000」を発売した。技術と機能がぎっしり詰まっていること、そして音質の良さによって、瞬く間に人気モデルとなった。HT-ST5000は、世界的に評価の高いソニーのAVアンプと、同じく評価の高いスピーカー技術とが融合した一体型システムだ。一体型とはいえ、そこに搭載されている技術は高度。音質と音場表現はアンプ+スピーカー多数配置のそれに匹敵するが、設置や操作は簡単に行える。

「HT-Z9F」

サウンドバーは、今やAV機器の人気カテゴリーとして定着している。ソニーからもさまざまなクラス、スタイルの製品が発売されているが、「次の一手」として新たに登場したのが「HT-Z9F/HT-X9000F」だ。HT-Z9Fが約8万円、HT-X9000Fが約6万円というリーズナブルな価格設定に驚いたが、納得がいった。4Kが大画面の主流になった今、HT-ST5000の音質と機能を受け継ぎつつ、多くの方にサラウンドサウンドを体験してもらおうという、野心的な製品なのだ。

人の声の明瞭さに注力した、3.1ch構成の高機能モデル「HT-Z9F」

2機種のうち、上位にあたるHT-Z9Fを試聴する機会を得たので紹介していこう。本体のバースピーカーとワイヤレスサブウーファーで構成されており、バースピーカーの外寸は幅1,000×高さ64×奥行99mm(突起部除く)/質量3.1kg。後で詳しく紹介するが、従来のサウンドバーのほとんどが奥行き100mmを越えるが、本機は99mmを実現している。ワイヤレスサブウーファーは幅190×高さ382×奥行386mm(突起部除く)、質量は8.1kgとなる。

センタースピーカーを中心とした3.1ch構成

スピーカー構成は46mmドライバーをフロントに2基、センターに1基を搭載したオーソドックスな3.1ch構成。ドライバー振動板にMRC(発泡マイカ)素材を採用し、磁気回路にはネオジウムマグネットを使用する。センタースピーカー中心のシンプルな構成で、セリフやアナウンスといった人間の声の明瞭さを最重視した。サブウーファーには160mmドライバーを搭載、こちらにはHT-ST5000で実証済のシグマ型磁気回路を採用する。

ドライバー振動板にMRC(発泡マイカ)素材を採用している

本体上部には電源、Bluetooth、音量調整ボタンなどを配置

HT-ST5000もドルビーアトモス/DTS:X再生に対応しており、ソニーの独自技術「S-Force Pro Front Surround」によってフロントスピーカーだけで立体音場を再現するが、HT-Z9Fで追加となる新機能が「Vertical Surround Engine(バーティカルサラウンドエンジン)」だ。

バーティカルサラウンドエンジンは、その名前の通り、ドルビーアトモスやDTS:Xなどイマーシブサウンドの特徴の一つである、高さ方向の音場表現力を創成する機能だ。イネーブルドスピーカーを追加して天井に反射させたり、開口部を天面に設けたりといったメカニカルな手法でなく、S-Force Pro Front Surroundの新プログラムによって、高さ方向へ音場を拡張させている。

具体的な仕様は非公表だが、逆相成分の追加や周波数特性の変更に、オブジェクトマッピングを加味した変更を加えているものと思われる。リモコンには専用ボタンが新設され、サウンドモードをONにした状態でワンプッシュすると高さ方向の音場が拡張される。もちろんサウンドバーでは初めて搭載された機能で、ソニーの自信のほどがうかがえる。

リモコン中央部に備えた「VERTICAL S.」ボタンで、各サウンドモードごとに適した高さ方向の音場再現が可能。また地デジ放送などでも使うことができる

ほかにも、圧縮音源をハイレゾ相当に高音質化する「DSEE HX」技術、ボリュームを絞った状態でのF特補正、高域と低域を持ち上げて聴感上のバランスを改善するサウンドオプティマイザー、デジタルアンプ「S-Master HX」など、ソニーのデジタル音響技術のエッセンスが多分に盛り込まれた製品である。

バーティカルサラウンドエンジンの効果を実感!

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