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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第205回】 “スポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン” 5機種を実際に走ってレビュー!

公開日 2018/04/06 08:06 高橋 敦
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◇SOUL「X-SHOCK」関連ニュース


耳周りの髪を上げてもらっているからイヤホンが見えるが、そうでなければ全然目立たなそう

【製品ポイントまとめ】
・12,500円程度
・汗や雨の日でも大丈夫なIPX5準拠
・本体の連続再生は3時間と普通だが、ケースが3000mAhと大容量で18回の充電が可能な上、モバイルバッテリー機能も兼ねる

疲労し始めた体に妙に重いケースがのしかかる……

しかしそのケース、容量3000mAhと十分実用的なモバイルバッテリー機能も兼ね備えており、そう考えるとさほど邪魔にはならない

【装着&実走】

音質については判断が難しい。イヤーピースはSとLの2サイズのみの付属なのだが、そのSとLというのが、一般的にはXSとSに当たるような小ささだ。僕の耳には全くフィットしない。それなりにバランスは取れている気もするのだが…。

イヤーピースが緩いので遮音性があまりないが、スポーツ用としては問題なし。ゆるさの割には装着の安定性も十分確保されていた。となると、この緩めのフィットが実はこのモデルの狙いなのかもしれない。左右接続の安定性は、今回この条件でのテストではかなり優秀だったように思える。明確に途切れたという瞬間はなかった。

操作性の面では、イヤホン側でのボリューム操作には非対応なので、そこを頻繁に操作したい方は要注意。通話関連の他、音楽再生や一時停止の操作もできる。物理ボタンではなくタッチセンサーなので、耳に押し込むような感じにならないのは嬉しい。

実走後、何かを説明し始める高橋。まだ余力がありそうなのでまだ走らせる

先のイヤーピースについて少し補足。このモデルに限らず、完全ワイヤレスイヤホンにおいては「付属のイヤーピースが耳に合わなかったら、サードパーティのイヤーピースに交換すれば良い」という、これまでの常識は通用しないこともある。

というのも単純に、付属よりも大きいイヤーチップ、形の異なるイヤーチップを装着すると、物理的に充電ケースに収まらなくなる場合があるのだ。何とか収まったとしても、充電接点部の接触が甘くなって充電の確実性が損なわれるといった恐れもある。付属イヤーチップの時点でしっかりフィットする製品を選ぶことを強くおすすめしたい。



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装着した状態だとスポーツイヤホン!という主張は強すぎない

【製品ポイントまとめ】
・価格は22,500円程度
・イヤーピースとフィンを組み合わせてフィット
・二重の疎水性ナノコーティングによる対汗も含めた防水処理(対汗を考慮していないIPXは取得せず)
・バッテリー周りは連続再生4時間という余裕に加え、5分の充電で約1時間使用できる急速充電機能もあって万全
・スマホアプリの機能は、音質カスタマイズで(カスタマイズ設定はイヤホン側にメモリーされる)、ボタンカスタマイズ、イヤホンの検索など

ペアリングして再生を確認する作業も手慣れてきた

ケースは急速充電対応でありつつコンパクト

【装着&実走】

音質についてはしっかりと豊かな低音が印象的。それでいて中広域もガサツではない。スポーツイヤホンらしいサウンドを上質に仕上げてある。遮音性はイヤホンとして標準レベルといったところ。スポーツ用としてはもう少し低くても良いかもだが、遮音性が高すぎて走るのが怖いというほどではない。装着の安定感は問題なし。

接続安定性は前述のいくつかの製品と同じく「DAPの左右ポジションを変えるとおおよそ安定」するパターン。操作性の面では、イヤホンのフェイスほぼ全面が大きなボタンになっ
ているので、押しやすさは十分だ。悪くない。

走り終えた。さすがにそろそろ少しの疲労が見え始め、存在がぼやけてきている

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