“α”シリーズの新スタンダード

ぶっちぎりで高性能! ソニー「α7 III」は “あえて初心者に薦めたい” フルサイズミラーレスだ

秋山 真

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2018年03月28日

思い出話が長くなってスミマセン、いい加減そろそろ「α7 IIIの写真を見せろ」って感じでしょう。それではまず、α7 IIIの概要についてざっくりと紹介しよう。ざっくりと言っても別に手を抜いているわけではなく、α7 IIIは製品コンセプトが実に明解なのだ。それはズバリ「α9からプロ向けの機能を除いたもの」である。

搭載されているCMOSセンサーは、α9のExmor RSではなくExmor Rだが、画素数は変わらず2,420万画素。AF性能もα9に譲るが、AFエリア自体は693点の位相差検出方式AFと、425点のコントラスト検出方式AFで同じ。連写性能は約20コマ/秒から約10コマ/秒に、電子シャッターの最高スピードも1/32000秒から1/8000秒になっている。連写中にEVFがブラックアウトしないブラックアウトフリー連続撮影にも非対応だ。

他にも挙げていけば細かい差はあるのだが、それらの機能が必要なのは少なくとも筆者よりカメラ歴が長い方々であり、既に情報はお持ちであろう。α7 IIIはα9から上手く機能を絞り込み、ソニーストア価格229,880円(税抜)のプライスダウンを実現しているのだ。

ちなみにα7R IIIのExmor Rセンサーは4,240万画素で、α7 IIIより画素数が多い代わりに、位相差検出方式のAFエリアが693点から399点に減っている。価格は約14万円アップの369,880円(ソニーストア価格/税抜)。ぐぬぬ…このあたりの戦略が何とも憎い。既に海外のサイトでは、センサー性能のテスト結果が上がっているが、α9、α7R III、α7 III共に非常に優秀で、甲乙つけ難いスコアとなっているようだ。

今回試用したレンズは4本。最新の標準ズームで24 - 105mmまでF4通しのSEL24105G、16 - 35mmの広角ズームでF4通しのSEL1635Z、70 - 200mmの望遠ズームでF4通しのSEL70200G、そしてRX1と同じ「ゾナーT*」銘の単焦点で55mm F1.8のSEL55F18Zである。どれも価格面や性能面でα7 IIIとの組み合わせ候補に挙がるレンズたちだ。

貸出機のストラップを愛用のものに換えると、急に自分のカメラに思えてくるので危険です

これらの貸出機を箱から出し、カメラの説明書を読もうと思ったその矢先だった。庭にヒヨドリがやってきたのだ。操作方法も分からないα7 IIIに慌ててSEL70200Gを取り付けて、とりあえずカメラ任せでシャッターを押した。もちろん手持ちである。※編集部より:当サイトの表示システムの仕様上、作例はすべて縮小しています

SEL70200G, 1/250, F4, ISO 500

うおー!ピントはお目目にバッチリ、大きな望遠ズームでも手ブレは全く無し。α9譲りのAF性能に、光学式5軸ボディ内手ブレ補正と、レンズ内手ブレ補正のトリプル効果なのだろうか。しばらくカメラの世界から離れている間に、ミラーレスは目覚ましい進化を遂げていたのですね。特にAFが遅いことで有名(?)なX-Pro1とRX1(mk2は速いです)のユーザーとしては、こんなにカンタンに撮れちゃって良いのでしょうかという感じだ。

気を良くした私は夜の街に繰り出した。お目当ては今、筆者が一番欲しいクルマだ。(夢を見るのはタダである)

SEL24105G, 1/25, F5, ISO 800

SEL24105G, 1/60, F4.5, ISO 800

前評判通り、SEL24105Gは大変優秀なレンズである。他の3本と同じ焦点距離で較べても頭一つ…いや、二つくらい抜けた高解像っぷりで、ショーウィンドウ越しでも画面の隅々までクリアーに像を結ぶ。望遠側のボケ味も素直だ。鏡筒の表面塗装もα7 IIIと同じシボ加工であり、装着後の佇まいはまさに“純正”といった感じ。ボディと同時購入する1本目のレンズとして強力にプッシュしたい。

“逆さスカイツリー”の撮影に挑戦!

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