DAPとしてスマホとしての機能性の高さにも改めて注目

音質なら今なお“一択”。オンキヨーのハイレゾスマホ「GRANBEAT」を使い続ける理由

折原一也

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2018年01月31日
発売直後から使い続けた「GRANBEAT」の実力を改めてチェック

オンキヨーのハイレゾ対応スマートフォン“GRANBEAT”「DP-CMX1」は昨年3月に登場したが、筆者は発売直後から今に至るまで本機を、プライベートから仕事のリファレンスに至るまで愛用している。

“GRANBEAT”「DP-CMX1」¥OPEN(予想実売価格84,800円前後)

GRANBEATはスマートフォンとして特別な存在だ。なぜならスマートフォンでありながら、その根本的な設計をデジタルオーディオプレーヤー(DAP)の基準で行っており、高音質を徹底追求しているからだ。DP-X1AをはじめとするオンキヨーのDAPの開発思想を強く受け継ぎ、さらにスマートフォンとして回路設計から最適化を行っているのである。

ツインDAC構成によるバランス駆動対応。11.2MHz DSD再生も可能

GRANBEATのオーディオ再生の基盤となるのは、ESS Technology製の高品位DAC「ES9018C2M」とヘッドホンアンプ「9601K」をL/Rで1基ずつ、合計2基搭載したツインDAC構成のオーディオ回路だ。これはオンキヨーのDAPから継承したものであるが、本機では当然スマートフォンとしての機能や回路も搭載する必要があるため、さらなる小型化を実現している。

折原氏が自腹購入、発売以来使い続けているGRANBEATの実機。レザーのケースと組み合わせてふだん使いしている

ヘッドホン端子は3.5mmアンバランス、2.5mmバランスを搭載する

さらには、スマートフォンでありながら、ヘッドホン出力は3.5mmアンバランス端子に加えて、2.5mm 4極バランス端子も搭載している。“よい音”や“ハイレゾ対応”を売り文句にするモデルは昨今では増えてきているが、ここまでのハードウェアを搭載したモデルはGRANBEATだけだ。

本体背面の向かって右側情報に、ホイールタイプのボリュームを搭載

後述するように、音楽操作用の物理ボタンがプレーヤーとしての高い操作性も実現

さらにDP-X1シリーズから、2基アンプのうち片側をGND制御に用いる「A.C.G(アクティブコントロールGND)」も継承。通常のバランス駆動と選択して用いることができる。3.5mm端子はラインアウトモードでも使用でき、据え置きのオーディオ機器などとの組み合わせも想定できる。

再生ファイルフォーマットは、PCM 384kHz/32bit、11.2MHz DSDの再生に対応。さらにはファイル容量を抑えつつ高音質を実現する次世代の高音質フォーマット MQAの再生にも対応。ハイレゾのトレンドを網羅していると言ってよい内容だ。

aptX HDコーデックに対応。スマートフォンとしても高い実力

昨年3月の発売直後からGRANBEATを使い始め、1年近く使い続けるなかでその先見性を度々実感させられたのが、Bluetoothにおいて48kHz/24bitのハイレゾ相当音質でワイヤレス伝送を実現する「aptX HD」コーデックへの対応だ。

GRANBEATが発売した2017年3月の時点では、aptX HDに対応する送り出し側だけでなく、対応するBluetoothイヤホン・ヘッドホンも数が少なかった。しかし、2017年下半期において、各社がaptX HDに対応したヘッドホンを投入。Bluetoothによるワイヤレス用途でもGRANBEATが大活躍する結果となった。Bluetoothによるワイヤレス再生への熱はさらに高まっており、その用途はさらに広がっていくはずだ。

同じカバーの中に2系統のSIMスロットと1系統のSDスロットを配置

僕がGRANBEATを愛用する第一の理由は冒頭で述べた音質面での優位性なのだが、もうひとつの理由がある。それはスマートフォンとしてのGRANBEATの価値も評価しているからだ。近年、「MVNO」いわゆる格安SIMも定着を始めているが、こういった格安SIMを特別な手続きなく利用できるSIMフリー仕様、さらに複数のSIMを一度に扱えるデュアルSIMスロットを搭載するGRANBEATは、格安SIMと組み合わせるスマートフォンとしても最適だ。

ワイドレンジかつクリアなサウンド。楽器の質感にまで踏み込んで表現

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