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10万円以下で買えるフルHDプロジェクター「EH-TW650」は、大画面の入門にピッタリだった

2017/11/30 折原一也
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エプソンのホームプロジェクター“dreamio”シリーズのラインナップのなかでも、2017年の最エントリーモデルに位置するのが「EH-TW650」だ。

「EH-TW650」

フルHD解像度のプロジェクターとして実売10万円を切る価格設定は、初めて家庭に導入するプロジェクターとして最初に候補に上がるであろう。大画面での映画鑑賞だけでなく、様々な使い方を実践しその実力を確かめてみた。

高い設置性でスムーズに大画面が映し出せる

本機最大の特徴は、エプソンの3LCD方式による0.61型ワイドポリシリコンTFT液晶パネルを搭載して、3,100ルーメンを確保したスタンダードなスペックと共に、日本メーカー性らしい徹底した設置性重視の設計であること。

本体上部のレバーで操作できる1.2倍マニュアルズームフォーカスレンズで、100インチを2.27m〜2.75mと6畳間程度の距離でも投写することが可能。国内外を見渡しても追随したブランドのなかった、斜め位置からの投写の台形を本体上部のレバーで直感的に補正できる「ピタッと補正」も対応している。

前面の脚部は高さ調節が可能

本体天面のレバーからズームやピント調節、台形補正が行える

このクラスのプロジェクターの使用シーンを考えれば、置きっぱなしにするのではなく使いたい時に設置して使う、ということが多いだろう。本機はコンパクトかつ軽量で持ち運びもしやすく、2Wのスピーカーを搭載しているためHDMIケーブル1本でつなぐだけで絵も音も再生可能。上述の補正機能などを活用して、数分で歪みのない大画面を映し出すことができる。収納してもすぐに持ち出し設定できる機動力で選ぶと、エプソンにしかない水準にある。

背面の端子部。端子の種類が分かりやすくプリントされている

各種操作が行えるコンパクトなリモコンを装備

エントリーモデルながら画質にエプソンのこだわりを感じるのも、EH-TW650の作り込みの丁寧さだ。映像モードは「ダイナミック」「ブライトシネマ」「シネマ」「ゲーム」の4モードを用意。上位モデルである「EH-TW5650」では「ゲーム」の代わりに「ナチュラル」が用意されており、逆にEH-TW650がリビングなどで気軽に楽しむ用途が想定されていると想像できる。

実際に映画『ラ・ラ・ランド』を、明るい照明下で「ブライトシネマ」の設定で視聴してみると、特に原色が次々に画面を舞うチャプター2のダンスシーンもRGBの色バランスの表現が巧みで、鮮やかさと共に色再現性の美しさも確保。照明を落とした状態で「シネマ」の条件で見ると暗部からのコントラストはエントリーモデルの水準だが、色の正確性の追求は一級品だ。

明るい環境でも美しい再現性を実感

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