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K2テクノロジー搭載で重低音ファン以外にも魅力的な“高音質”ワイヤレスイヤホン。JVC「HA-FX99XBT」の実力に迫る!

公開日 2017/11/29 11:00 折原一也
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RADWIMPSの『前前前世 (movie ver.) 』を聴いても冒頭のエレキギターのサウンドからダイナミックで歯切れよく、重低音はベースがエネルギーと共に量感も出しグイグイと鳴らしてくる程度。ボーカルの情報もクリアに出してくれるので、J-POPの音源の相性はなかなか良好だ。

商品パッケージ

「SOUND」ボタンを一度押してK2テクノロジーをオンにすると、基本的な音バランスを変えずに音の情報と音空間全体の見通しを引き上げる効果を確認できた。特に高域のシンバルの金属音の響きが丁寧で、音質チューンとしては常時ONで積極的に使いたい。

「SOUND」ボタンを再度押すとBASS BOOSTの状態になるが、こちらは低音がグッと派手になる。といっても、中高域の音のクリアネスは元のままなので、低域のブーストとして素直に利用できる。重低音一辺倒ではなく、重低音ファン以外にもアピールできる総合的な音の良さを評価すべきだ。

実際の機体

■K2テクノロジーでの音質向上効果は抜群

映画『ラ・ラ・ランド』サントラのジャズ音源「アナザー・デイ・オブ・サン」も、K2テクノロジーをオンにすると空間情報が抜群で気持ちよく聴ける。また、宇多田ヒカル『花束を君に』のようなボーカルメインの曲でK2テクノロジーをオンにすると、声の抑揚の表現力が上がりベストチューングだ。

Suchmos『YMM』のようなダンス系の音源は、ゴツゴツとした重低音を出してくれるBASS BOOSTが気持ち良い。そして、K2テクノロジーの効果が最も良く現れたのがカラヤン指揮の『ヴィヴァルディ:四季-春-』。弦楽器の音の分離と空間再現性の向上効果は抜群だった。

次に、プレーヤーをオンキヨー“GRANBEAT”「DP-CMX1」に変えてaptX伝送で音質を確認。プレーヤーの変化を「HA-FX99XBT」もキチンと反映し、やはり基本的な音情報のクオリティは一段向上する。K2テクノロジーをオンにするとサウンドが空間のなかにバランス良く情報を備えるようになる。BASS BOOSTオン時のバランスも良好だ。

なお、K2テクノロジーやBASS BOOSTの処理はイヤホン側で行われるため、どんなプレーヤーやスマホでもこうした機能による高音質化効果/低音ブースト効果を楽しめる。動画アプリやゲームのBGMを高音質化して聴けるという点でも有効に活用できるのだ。


以上、「HA-FX99XBT」のサウンドを聴き込むと、重低音ヘッドホンシリーズであるXXのイメージの範疇に留まらないハイクオリティサウンドであることがわかった。K2テクノロジーによる高音質化処理も見事にマッチしている。重低音が好みな方だけでなく、ワイヤレスでハイレゾ相当の高音質を鳴らせるイヤホンを求めているなら、「HA-FX99XBT」はぜひ試してほしいイヤホンだ。

(協力:JVCケンウッド)

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