【特別企画】評論家・高橋敦が音質に迫る

幾何学の応用でイヤホンの音質はどう変わる? HIFIMANの注目機「RE2000」実力チェック!

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高橋敦

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2017年10月30日
HIFIMANから、同社のフラグシップインイヤーモニター(IEM)「RE2000」とユニバーサルIEM「RE800J」が発売された。独自の「トポロジーダイヤフラム」を採用する両機の技術的特徴や音質傾向はどうなっているのか? 注目機の実力に評論家の高橋敦氏が迫った。

RE2000

■HIFIMANの“イヤホン分野における挑戦作”

HIFIMANから特殊メッキ処理を施した振動板「トポロジーダイヤフラム」を採用したイヤホン2モデルが登場。ブランドの目指すサウンドを新しいアプローチで追求した意欲作だ。

HIFIMANは2007年ニューヨークにてDr. Fang Bianによって設立されたブランド。ポータブルオーディオとヘッドホンに注力しており、ここ日本ではまずハイエンドDAP黎明期に展開した製品でその名を知られ、近年は平面駆動型ドライバー搭載ヘッドホンのリーディングブランドのひとつとしても存在感を強めている。直近では594万円のヘッドホンシステム「SHANGRI-LA」(レビュー記事)が印象に残っている方も多いだろう。

そのように技術的にもコンセプト的にも尖ったブランドである同社のイヤホン分野における挑戦作が「RE2000」「RE800J」だ。

RE2000

RE800J

両モデルに共通する最大のポイントは前述の「トポロジーダイヤフラム」。「トポロジー」とは「幾何学」のことだが、しかし「幾何学振動板」と言われても何のことやら?

ダイナミック型ドライバーの振動板設計における課題として「分割振動」をいかに抑え込むかというのがある。

ダイナミック型の振動板は面積が大きいため、その部分ごとに異なる癖が生まれてしまいやすい。振動板のあちらこちらで振動特性がばらついてしまうわけだ。それは理想的な音響特性の実現への大きな障害となる。

そこでその抑制が必要になり、その手法としては振動板自体の形状の最適化、素材自体やコーティングによる剛性強化などが一般的だ。

■“幾何学振動板”のメリットとは?

「トポロジーダイヤフラム」も狙いとしてはそれだ。だがその手法が少し特殊。

「RE2000」の音質傾向をチェック!

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