音質や使い勝手をチェック

デノン「HEOS」は、ほかのワイヤレススピーカーと何が違うのか?

山本 敦

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2017年05月01日
プレイリスト再生機能も充実する

音楽を再生する際には、キュー再生(プレイリスト再生)機能をぜひ使いこなしたい。キュー再生とは、“キューリスト”に並ぶ楽曲を順番に再生していくというもの。自分の好きな楽曲を指定して、聴きたい順番に並べて聴くことができる。

キューの画面。次に再生する楽曲がリストに並んでいて、ここに聴きたい曲を追加していく

こちらは再生中の画面。USBメモリーとDLNAの楽曲は同じプレイリストに追加可能だ

さらに、複数のスマホのHEOSアプリから1台のHEOSへアクセスして音楽を追加していくことも可能(各端末はHEOSアカウントを取得する必要がある)。家族の団らんや“家飲み”で、各々がカラオケのように好きな曲をリストに追加していって、みんなで音楽を楽しむという使い方もできる。HEOSはこのように音楽をシェアする使い方にも向いている。

複数のHEOSがネットワーク上にあれば、互いに別々の音源を鳴らしたり、家中を同じ音楽ソースで満たすことも可能だ。ホームのメニューリスト左側にある「ルーム」アイコンをタップすると、同じネットワークの中にあるHEOSと再生されているソースがリストに表示される。グループ化したいHEOS同士をリスト上でドラッグ&ドロップすると、各HEOSに同じ音楽ソースが流れる。実際に試してみたが、同期再生の精度がとても高い。

各HEOSのアイコンをドラッグ&ドロップして重ねると、グルーピングが完了。音楽再生を同期させることができる

例えばリビングに1台のHEOSを置き、カウンターキッチンの向こうにもさらに1台HEOSを揃えれば、キッチンで料理や洗い物をしながら、家族と同じ音楽を心地よく共有できる。ちなみにHEOS 1に、バッテリーパック「HEOS 1 Go Pack」とこちらに付属するスプラッシュガード(端子カバー)を装着すれば、IPX4の防滴仕様となるので、キッチンなど水まわりでも安心して使えそうだ。

HEOS 1はIPX4相当の防水仕様を採用。キッチンなどでも使うことができる

さらに「HEOS 3」「HEOS 1」ともに、同じスピーカーをペアで揃えればステレオ再生ができる。先述の方法で2つのスピーカーをグループ化した後に、ルーム編集のメニューに入って「ステレオペア」の機能をオンにすると、2台のスピーカーにそれぞれL/Rチャンネルの音声が割り振られて再生される。

ペアで揃えればステレオ再生も可能

ちなみにHEOSのスピーカーには専用に開発されたDSPが搭載されており、デノンのサウンドマイスターがによる入念な音質チューニングも施されている。ワイヤレススピーカーは現在様々なブランドから発売されているが、HiFiオーディオの分野で鍛え上げてきたデノンのノウハウが惜しみなく投入されているところも、HEOSの大きなアドバンテージだ。

また音の濃厚な密度感、伸びやかな低域と広々とした空間再現を1本のスピーカーでまかなえる理由には、HEOSシリーズがWAVES社の「MaxxAudioテクノロジー」を上手に取り込んでいることも挙げられる。

軽量/コンパクトながらデノン直系サウンドを聴かせてくれる「HEOS 1」

HEOS各モデルの音質インプレッションも報告しよう。最初に「HEOS 1」を聴いた。密閉型のエンクロージャーに、トゥイーターとウーファーを1基ずつ備えている。コンパクトで置き場所に困らず、壁掛け設置用のネジ穴も備えている。

コンパクトな「HEOS 1」

MISIAのアルバム「星空のライヴ SONG BOOK HISTORY OF HOSHIZORA LIVE」から『Everything』を再生すると、ライブ会場の雰囲気が蘇るような臨場感のあるサウンドが味わえる。解像感が高くクリアで、音が自然に広がっていく。各楽器の分離感もよく、細かい音まで聴き取れる。コンパクトなワイヤレススピーカーにありがちな音のこもりや濁りも感じられない。

低音の量感は「HEOS 3」ほどではないが、タイトに引き締まったしなやかさと、クリアな中高域がとても上品なバランスに収まっている。得意な音楽ジャンルを選ばないオールマイティなスピーカーだ。様々なジャンルの音楽がまとめられたSpotifyのプレイリストなどを、BGM感覚で聴くのにもマッチする。

HEOS 3とHEOS LINKを聴く

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