<山本敦のAV進化論 第120回>

Amazon FireTV Stickの対抗馬?「AirStick」で新映像配信「TSUTAYA movie」を試す

山本 敦

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2017年01月25日
カルチャー・コンビニエンス・クラブ(CCC)の新しい定額制動画配信サービス「TSUTAYA movie」が始まる。同サービスは、HDMIスティック型端末「AirStick」を通して利用できる。eイヤホンで先行発売され、3月からTSUTAYAの店頭で発売される同端末を使って、現在利用できるサービスを体験してみることにした。

AirStickの本体

■今年も盛り上がりが期待できそうな動画配信

定額制の動画配信サービス(SVOD)を含む、モバイル端末やPC、インターネットにつながるテレビで楽しめる動画配信サービスは、一昨年秋にNetflixが上陸してから普及に勢いがついてきたと感じる。ソニーや東芝、パナソニックなどがNetflixに簡単につなげられるスマートOSを搭載するテレビに力を入れてきたことも、この流れを後押しする。

AirStickのパッケージ一式。本体とリモコン、LANケーブルが接続できる電源アダプターとHDMIの延長ケーブルが同梱されている

伸び盛りのNetflixは、昨年冬にスマホ向けアプリがオフライン再生に対応した。画質に優れるHDR(ハイダイナミックレンジ)対応のコンテンツ制作にも注力している。

他方で、国内サービスプロバイダーの雄であるエイベックスデジタルのdTVは、作年夏にVRコンテンツの配信をスタート。生収録したAAAの音楽コンサートなどが専用アプリ「dTV VR」で視聴できる。ハコスコなど安価に手に入るVRスコープとスマホさえあれば視聴できることから、dTVの中心支持層である女性ユーザーからも注目を集めているという。

Amazonプライムビデオのコンテンツ配信にも注目したい。同社は動画配信サービスと、HDMIスティック型端末「Fire TV Stick」などのハードウェアとの両面展開によってユーザーを増やしている。特にFire TV Stickは5,000円を切る低価格とシンプルな操作性が人気のデバイスだ。

アマゾンのFire Stick TVとサイズを比較してみる

コンテンツサービスは、年会費3,900円のAmazonプライム会員に登録することで、eコマースの配送特典や音楽配信のプライムミュージック、電子書籍リーダーKindleのサービスも一緒に使えるセット販売のシステムも好評を博している。

動画サービスは開始当初に比べてコンテンツの数が大きく増えたように感じる。現在Amazonがイチオシ中の「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」など独占オリジナルコンテンツの配信にも積極的だ。

Fire TV Stickはユーザーインターフェースがシンプルでわかりやすい。付属のリモコンとスマホアプリ化されているリモコン、音声認識機能を併用すればとても簡単に操作ができる。ライバルであるグーグルのChromecastに比べると、eコマースとの連携などトータルのサービス力ではアマゾンのお得感が大きく上回る。

オリジナルの動画配信といえば、インターネットテレビ局をコンセプトにするAbemaTVも急成長を続けている。テレビのチャンネルを切り替えるように気軽にザッピングしながら多彩なコンテンツを楽しめるのがいい。PCやスマートフォンだけでなく、今回取材するAirStickやApple TV、Chromecastなどのデバイスを使って大画面テレビでも視聴できる。

2017年はVODサービスの競争が一段と熱を帯びてきそうだ。充実したコンテンツを並べて、洗練されたハードまたはアプリのユーザーインターフェースの完成度をどこまで仕上げてくるかが競争を勝ち抜くポイントになるだろう。CCCのリニューアルされた「TSUTAYA movie」とストリーミング端末「AirStick」の実力はどうだろうか。

■AirStickのセットアップはとても簡単

AirStickは、プラットフォームにAndroid TVを採用するHDMIスティック型端末だ。テレビやモニターのHDMI端子に挿して、有線または無線接続でインターネットにつなぐ。電源は付属のUSBアダプターから給電する。LANケーブルを使って有線接続すると、AirStickのもう一つの機能である簡易無線ルーターが使えるようになる。8台の機器まで同時に接続可能。

AirStickをテレビのHDMI端子に装着。電源はアダプターをmicroUSB端子に装着して供給する

AirStickは無線でインターネットに接続できるが、有線LANケーブルをつないで接続することも可能だ

約5万本のコンテンツをバランス良く揃える。アダルト系も充実

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