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Jリーグキックオフカンファレンス

DAZNで「Jリーグを、ともに高みへ」。ジェームズCEOや村井チェアマンらが密接な関係をアピール

2017/02/13 編集部:小野佳希
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Jリーグは、2月25日からの開幕に向けたメディア向けイベント「2017 Jリーグ キックオフカンファレンス」を開催。今季からJリーグの生中継配信を行う映像配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」のジェームズ・ラシュトンCEOも駆けつけ、サービスの狙いやJリーグの魅力を改めて語った。

カンファレンスには各チームの“顔”となる有名選手らも参加。写真は今季からFC東京に加入した大久保嘉人選手と川崎フロンターレの中村憲剛選手

今季からJリーグはDAZNとのパートナーシップによってインターネットで試合中継を行う

ジェームズCEOのスピーチは、Jリーグの中西大介専務理事とのトークセッションという形で展開。これに先立ちあいさつに立ったJリーグの村井満チェアマンが「(今年で25年目を迎える)Jリーグの次の25年を作る頼もしいパートナー」と述べ、中西氏も、パフォームグループがイギリスの企業であることにかけ「シェイクスピアよりチャーチルよりも大事なパートナー」と、大きな賛辞を持ってジェームズ氏を紹介した。

Jリーグ 村井チェアマン

そのジェームズ氏は、日本のファンはスポーツに対する情熱が高いこと、各チームの戦力が拮抗していて多くのチームに優勝の可能性があることなどがJリーグの魅力だとし、「とても大きなポテンシャルがJリーグにはある」とコメント。パフォームグループとしてJリーグに大きく投資をすることで「現在Jリーグには1,000万人のファンがいるが、それを1,500万人、2,000万人へと広げていきたい」と語る。

DAZN ジェームズ・ラシュトンCEO

中西氏は、10年間で総額約2,100億円という契約について「Jリーグの現在価値からすると相当高い評価をしてもらった。これだけ長期的な投資をしてもらうのは日本のスポーツで初めてなのではないか」とコメント。「一緒に面白い実験をいろいろやろうとしており、VRの実験はもうすぐそこまできている」など、試合映像の配信だけにとどまらないパートナーシップであることを説明した。

Jリーグ 中西専務理事

また、中西氏は契約交渉の最初期の段階からパフォームが日本のスポーツ市場やサッカー市場などについてかなり具体的に数値を調査していたと紹介。スポーツの試合中のデータをまとめる「Opta(オプタ)」などのサービスもグループとして持っていることなどから、「思いを具体的に数値化して一緒にやっていけるパートナーだ」と評価する。

会場でもDAZNのデモコーナーを展開

本日のカンファレンスもDAZNで生中継配信された

なお、昨季までのJリーグ中継は映像の制作および著作権をスカパー!が持つ形だったが、今季からはJリーグ自身がこれを受け持つ。ジェームズ氏は「Jリーグが公式サイトやSNSなどで多様なコンテンツを配信できるのは、DAZNにとっても喜ばしいこと」とコメント。Jリーグが柔軟に映像を使用できることでファン層を拡大させやすくなるメリットにも言及した。

JリーグとDAZNは、来週(2月19日週)からサービス告知のための「for you」キャンペーンを展開。多くの予算を投入し、テレビCMを始めとした様々なメディア露出を行うという。

テレビCMを一足先に披露。街中どこでもJリーグを見られるようになることなどをアピール

会場では一足先にこのテレビCMが披露され、中西氏が「非常にクオリティが高い映像で、ここに我々がどんなことをこれからやっていきたいのかが集約されている」と述べれば、ジェームズ氏も「DAZNがJリーグと一緒にやろうとしていることを表している」とコメント。ジェームズ氏は「Jリーグともっと関係性を深めていきたいし、我々がファン層をもっと拡大させることに貢献したい」と意気込みを改めて語った。

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