【特別企画】DAVEとの組み合わせも

ULTRASONE「Edition 8 EX」を聴く。ハイエンドヘッドホンの代表的モデルがさらに進化

山本 敦

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2017年01月18日
最新技術によって大幅な進化を実現した「Edition 8 EX」

それではEdition 8 EXのプロフィールを見ていこう。前提として確認しておきたいのは、同じ「8」の名を冠しているものの、本機は従来のEdition 8のいわゆるバージョンアップモデルではなく、その思想を継承しつつ新規に開発されたモデルである(よって、従来の「Edition 8」も継続してラインナップされる)。

40mm口径のチタンプレイテッド・マイラー振動板とネオジウムマグネットによるドライバーユニットはEdition 8から継承するが、こちらにももちろん新たなチューニングが施されている。インピーダンスは38Ωで、Edition 8の30Ωよりもわずかに高くなっているが、ポータブルオーディオプレーヤーでも十分に鳴らしやすい値だ。再生周波数帯域はEdition 8よりも広い5Hz〜46kHzをカバーする。

スライダー部はフルアルミニウム製で、アームの先端にはブランドロゴをレーザーカッティングしたセラミックプレートを配置

大枠のデザインはEditionシリーズらしい高級感をそのまま踏襲しながら、ディティールは大胆に手を加えている。スライダー部は堅牢性の高いフルアルミニウム製として、アームの先端にはウルトラゾーンのブランドロゴをレーザーカッティングで刻んだセラミックプレートを配置。イヤーカップは、初代のEdition 8ではルテニウムコーティングが施されていたのに対して、Edition 8 EXでは新たにクロームメッキが採用された。また、引っかき傷がつかないようPVDコーティングを施すことで耐性も高めている。艶っぽい輝きがプレミアムモデルの証明だ。

ヘッドバンドとイヤーパッドにはEditionシリーズの代名詞である、柔らかく吸保湿性にも優れるエチオピアンシープスキンレザーを使った。彩色はダークグレー。ヘッドホンを装着した時に、イヤーパッドが耳を優しく覆うようカップの内径を大きくしている。イヤーパッドがEdition 8に比べると少し厚くなっているのは、S-Logic EXのバッファボードを組み込んだためだが、これが奏功して装着感がいっそう良くなったと感じる。

付属の専用ハードケースに収納したところ

そしてイヤーパッドが経年変化によるダメージで劣化した場合もユーザー自身で簡単に交換できるようになった。着脱はマグネット式なので工具を使わずに簡単に取り外せる。実際に確認したが、もちろんぐらつきや音漏れの不安はない。

ちなみに型番の「8」には、8の字を横にした「∞」が“インフィニティ(無限)”という意味が込められているという。この点からも同社のEdition 8への強い思い入れが伺える。

また引き続き着脱式ケーブルを採用するが、コネクターが従来のEditionシリーズで採用されていたMMCXからLEMO(リモ)に変更された。スイスのリモ社が特許を持つ精度の高いコネクターは、ローレット加工を施したカバーを下に引いて着脱する仕様で、堅固な接続性を誇る。MMCXよりも聴き比べると音が良く、着脱時の安定感が高かったことが採用の決め手になったとジルケル氏は説いている。

ケーブルの長さは3mで、柔軟で取り回しがよく、タッチノイズも少ない。なお、オプションとしてショートケーブルやバランス接続用のケーブルも発売を予定だという。

Edition 8 EXのサウンドを確認

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