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SACD、ハイレゾからアナログまで試聴

デノン「1600NEシリーズ」レビュー。価格を越えた音楽性を備えるプリメイン&SACD

2016/12/08 石原 俊
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これからオーディオを始めるには好適なPMA-1600NE
 純正組み合わせの説得力は、同価格帯の他モデルを圧倒する


さて、このペアはどのような使い方をすればいいのだろう。これからオーディオを始めようとする方は、必ずしも両モデルをお求めになる必要はないように思う。というのもCD等のコレクションが100枚程度しかない場合はリッピングが苦にならないだろうから、全てをストレージに収めてPMA-1600NEのUSB-DACを使用すればいい。あとはハイレゾ音源をせっせとダウンロードすれば、数年後にはすばらしいコレクションが完成するだろう。デジタルはストリーミングのみと割り切って、アナログに行くというのも悪くない。

だが、すでにSACDを含む潤沢なデジタルディスクコレクションをお持ちの方には是非ともDCD-1600NEとペアで使っていただきたいのである。両者は総合的なチューニングが施されているので併せて使った時の説得力は、他の組み合わせを圧しているように思うからだ。

ではPMA-1600NEはどんなスピーカーを鳴らすのに向いているのだろうか。常識的には、比較的廉価で一般的なブックシェルフ型機かトールボーイ型機であろう。その種のスピーカーを大化けさせるようなドライブ能力がこのアンプにはある。だが、もっと大型の高級機でもこのアンプは鳴らせると思うのだ。思い切って100万円超クラスのスピーカーをどーんと手に入れ、とりあえずこのアンプで鳴らしてみる。そんなお金の使い方も選択できるのがこのアンプの良さの一つでもある。

(石原俊)

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